次回に乞うご期待「いや〜、可愛い子からのチョコは嬉しいね」
何も変わり映えしない平日とは違い、今日は様々な甘い匂いがそこかしこに溢れている。
香水とは違い、文字通りお菓子の甘い匂いがこの決闘委員会ラウンジでも漂っていた。
その1番の発生源となっているのは、相変わらず物腰柔らかに断りなく受け取るシャディク・ゼネリその人だ。
「相変わらずシャディク先輩はモッテモテですね〜」
「悪い気はしないよね」
「良かったですね〜。あ、これウチらからです☆」
「ありがとう」
後輩であるセセリアはその両脇に置かれた紙袋の多さと、中身が溢れんばかりに詰め込まれている様に(毎年よく貰うな)と思っている。
今はいない自分のおちょくり筆頭の先輩はブラコン弟の検問があるため、窓口を通さないと渡せないし受け取って貰えない。(知り合いなら受け取って貰えるが、検査には通されるらしい。弟に何言われたら言いくるめられたのか。)
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