後輩がかわいい後輩がかわいい
高専、授業のない日曜日の昼。
廊下で布の塊がズルズルと移動しているのを見つけた五条は何事かと近づいた。
そして布の塊の正体を確認した瞬間吹き出した。
「うっわ、何その格好!!めっちゃウケんだけど!!!!」
「……………。」
塊の正体は五条の後輩である七海だった。
季節の変わり目で日々気温差があるものの長袖の上に一枚あれば過ごせる陽気。
しかし七海は制服の上にパーカー、コート、マフラー、部屋から引き摺ってきたのか布団を頭から被っている。
手には鉈を収納するバッグを持っていることから任務に向かうのだろう。
北海道にでも行くつもりか?
いや、北海道でもその装備は要らんだろ
と、くつくつ笑いながら七海の顔を覗き込む。
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