朽葉 俊成
illustration by アポロ様
描いていただきました~!
めちゃめちゃ素敵な絵をありがとうございます!
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さて、これはとある昔話になるのだが。
ある男は他人の考えや性格がどう形成されたのか、その過程に大変興味があったそうだ。その男は関連するであろう分野の本を読み漁ったという。そして、ある考えに至った。
季節が移ろうかの如く考えや性格は変わり、決して不変のものではない。それは残酷にも過ぎゆく時の流れや絶えず変化する環境が大きく影響している。
人とは脆く繊細で儚い桜のような生き物であり、美しくも平凡にも映る其処に咲く者なのだ。と。
ぱたり、と本を閉じた。
「桜、か」
「桜の散る様ほど美しいものはないけれど」
「それほど物悲しいものもないだろうに」
(蛇足)

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