歌を捧げて~エピローグ最近、月島が子守唄を歌ってくれる様になった。
最初は照れがあったのか、歌詞が聴き取れない程か細い歌声だったが
何回か聴いている内に、低音で落ち着いた声になってきた。
案外良い歌声で聴き惚れる。
これはロシア語の歌?
歌詞は全く分からないが、最後の
「バーユシキ バィユ」
と恐らく聴き取れる歌詞が何とも心地よい。
どこで覚えたのだ?
鶴見中尉から教えてもらったのか?
ロシア語で何と歌っているのだ?
色々聞きたい事はあるが尋ねない事にしよう。
きっとお前は照れて
「夢ではないですか?」
などと言ってはぐらかして歌わなくなってしまうかもしれないから。
子供の時に子守唄を聴いて眠った記憶が蘇り
愛する者に抱かれて眠る心地良さを思い出した。
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