「じゃーん!」
水着姿で現れたホシグマは得意げな笑顔を見せた。
「今回思い切って新調したんですよ。どうです?」
「……」「……」
ところがチェンとスワイヤーは彼女の姿を一目見た瞬間その場に固まったのだ。
「ど、どうしたんですか……、そんな怖い顔して」
さらに二人は無言のまま、ただ彼女の身体を凝視し始めたのである。
「お前は……」「アンタねぇ……」
気まずい沈黙の末、遂に口を開いた二人からの言葉は、ホシグマの全く予想しないものだった。
「「なんだその下乳はーーー!」」
「いいじゃないですか! 前のが露出少なかったから気分転換ですよ!」
ホシグマは弁明を図る。
彼女の纏っていた水着は、先日のドッソレスで二人が見たものとは全く違っていた。脚を惜しげもなく晒したその姿は、長身の彼女の持ち味を遺憾なく発揮している。一方腕や首周りはウェットスーツでしっかりと覆われており、マリンスポーツを嗜むアクティブな彼女らしいスタイルとなっていた。
2020