《ひと夏の思い出》付き合って日の浅い二人
お盆休みに善國が須田宅に連泊することに
2泊3日と短めではあるが1泊しか
したことない2人にとっては
少しばかり期待が集まるお泊まりだった
1日目の終わり、夏らしく
心霊特番を見ながら
クーラーの効いた部屋で
アイスを頬張る
ヨシ『ふふ、須田ちゃん口にチョコついてる』
スダ『うるせぇ、…どこだよ』
ヨシ『こーこ♡』((ペロッ
ヒヤッとした舌の感触が
嫌に頬に残り、ビクッと体が跳ね
ぶわりと顔が火照る
ヨシ『…感じちゃった??』
そう顔を覗き込む善國は
まるで獲物を見つけたかのような
鋭く、甘い目付きをしていた
ポタリと汗がシャツに落ちる
ヨシ『黙らないでよ、期待しちゃう』
スダ『ッ……』
『期待しても、いいんじゃねぇの』
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