花怜が一真の師匠になる話:花城編「相手が望むことを死ぬほど考えて、己に実行できる最大限で応えることが愛じゃないか?」
「そうするから裴茗は好きになった人に好きになってもらえたのか?どうすればいい?」
「だからそれは自分で考えなければならないことだ。私とお前が同じ行動をしたとして同じ感想をお前の思い人が抱くわけではないからな」
「裴茗はいつも考えてうまくいったから、何人も好き合った仲の相手ができた?」
「え?ああ、まあそうだな」
「じゃあなんで今は一緒に居ないんだ?」
「なんで坊やよ。飽きるんだよ。人は」
「俺は人に飽き足りしない」
「恋情が燃え尽きてしまうと言ったほうがいいかもしれない。飽きるは確かに酷いな。適切ではないかもしれない」
裴茗は苦いような笑いをしたが、それもあっさりとしたものだ。
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