カーテンの隙間から差し込む優しい光で目が覚める。昨日一緒に寝たはずの司くんが隣に居なくて、少し寝すぎてしまったかもしれない。
目を擦りながら明日は僕も手伝わないとなんて考えながらぼーっとしていると扉が開いた。
「起きていたんだな、おはよう類」
「おはよぉ、司くん」
朝から司くんの声を毎日聞けるなんて幸せだ...やっぱり同棲してよかったと改めて思う。
「類起きたなら顔を洗って歯を磨いたりしてこい、朝ごはんだぞ」
「うん、わかった」
まだ眠いし起きたくはないけど司くんに言われてしまったなら起きるしかなくて、重い体を起こして洗面所に向かう。
今日は次の舞台の共演者の顔合わせだったなと目が覚めてきて思い出す。
司くんとのワンダーランズ × ショウタイム以来の同じ舞台だと考えると胸が踊る。ただお互いまた忙しくなると考えると寂しい気持ちも湧いてきた。
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