saruzoou @saruzoou さるぞうと申します。🐉7春趙をゆるゆると。 ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 32
saruzoou☆quiet followDONE続きものです。一応ここで一区切りのつもりです。長々とお付き合いくださいましてありがとうございました!今後もちまちまと続いてるようなお話を書いていこうと思います。 Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow saruzoouDONE春日君が風邪を引いたお話。なにも起こらないし、春趙なのかも怪しいですが、8が出る前に平和な話をあげておきたかった…。風邪を引いた話。平日の昼間、趙がふらりとサバイバーに顔を出すと、開店の準備中だったマスターが声も出さずに階段を顎で示した。 趙の方もそれだけで意味がわかってしまい、それでもこんな昼間に?という疑問を拭えないまま、ゆっくりと階段を上がる。 そもそもは春日一番と仲間達のアジトとして、その後は趙と春日とナンバの三人の居候先として落ち着いた部屋の扉を開けると、押し入れに体半分を突っ込んで何かを探している春日がいた。 「珍しいねえ、こんな昼間に」 趙が声をかけると、モゾモゾと押し入れから這い出して来た春日の手には薬箱が抱えられていた。 「ん?趙?あ〜まあ、ちょっとな」 明らかに見つかりたくなかったという顔をして、春日が頬を掻く。 「怪我した?」 6925 saruzoouDONE春趙の両片思いの話。心情を語らせるのがものすごく苦手で、完成に時間がかかってしまいました。そして、多分私しか楽しくない、なんのオチもないお話です。二人の視点作戦会議と称して、サバイバーに春日一番とその仲間達が集まり、しこたま店で飲んだあと。当たり前のように二階へ移動して飲み続け、日付が変わる頃には一人また一人と潰れていった。 最後まで起きていた趙は、あちこちに散らばる酒瓶や空き缶を集めてゴミ袋にまとめ、つまみの皿や袋を台所のシンクの上に片付けていく。 俺、横浜流氓の総帥だったんだけど。 一番下っ端がやるような後片付けを細々としながら、それをちっとも不満にも嫌だとも思わず楽しんでいる自分に苦笑する。 床に転がる男どもは無視して、一升瓶を抱えて壁に寄りかかったまま眠る紗栄子にタオルケットを掛けてやって、さて自分も空いたスペースで横になろうと周りを見渡した。 無意識に春日の姿を探すと、ちょうど足立が寝返りを打ったことで、春日の隣のスペースがほんの少し空いたところだった。 6135 saruzoouDONE新刊「みんなでごはん」の書き下ろしのお話の冒頭部分をサンプルも兼ねてアップしました。ごはんのお話は基本的匂わせだったのですが、しっかり春趙になっております。春日のハンバーグ「あ〜っと、趙、道変えようぜ」 「はぁ?」 異人町の街はずれ、車もほとんど通らない道を歩いていると、ナンバが突然そう言って趙の視界を塞ぐように回れ右をした。 春日に頼まれていた武器の素材とやらが手に入ったので、不在の本人に代わり、浪漫製作所へ向かう道中のことだった。 そうは言っても脇道もまだ先で、しかもその不自然な焦り方は明らかに何かを隠そうとしているとしか思えず、趙はナンバの肩を掴んでひょいと道の先を覗いた。 通行人に知り合いはいそうにないし、特に柄の悪い連中もいない。 道沿いには比較的新しい住宅やアパートが並んでいて、異人町にしては治安のいい穏やかなエリアだ。 その一角にあるマンションの、高級そうな煉瓦造りのエントランス。そこに所在無げに立ちつくす春日がいた。 3630 saruzoouDONE身も蓋もないタイトルですが、そのままの話。フォロワーさんの質問から生まれました!ありがとうございます。後日談を書くかは未定です。エチチは難しいな! 12148 saruzoouDONE仲間とごはんのお話、最後はジュンギになりました。相変わらず需要があるのかわからないけど、書いていた私は楽しかったです。あともう一本を書き下ろして、まとめて本にする予定です。ジュンギのおやつ帰宅ラッシュのタイミングとぶつかる形で電車に乗ってしまった春日が、うんざりした足取りでサバイバーへ辿り着き、扉を開けると、そこには珍しい先客がいた。 ハン・ジュンギだ。 「お、珍しいな。久々じゃねえか、ハン・ジュンギ」 カウンターの端の席を陣取ってグラスを傾ける姿が、さすがに様になっている。 端正な横顔と、誰もが似合う訳ではない銀髪。 真っ黒なコートの下には体脂肪率一桁の立派な体躯が隠されていて、ゆとりのあるそのコートの中で背筋がピンと伸ばされているのがわかる。 声をかけた春日に気づくと、切れ長で涼やかな目元がゆっくりと細められ、笑みの形をつくる。 作りもののような男だと最初は思ったが、今ではだいぶ色々な表情を見せてくれるようになった。 9645 saruzoouDONE仲間とごはんシリーズ、ナンバ編です。ナンバと趙さんのやりとりが死ぬほど好きで、いつかもっと掘り下げたいところも詰め込んでみました。相変わらずほんのり春趙です。ナンバの昼飯朝靄の中、ナンバは鼻歌混じりに歩を進め、歩き慣れた道を通って河岸に降りる階段に向かう。 勝手知ったる様子でホームレスのテントに声をかけ、テントの影からバケツと釣竿を取り出した。 ここに来る途中のコンビニのゴミ箱で手に入れた新聞をコンクリートの上に置き、その上に腰を下ろす。以前のナンバなら、汚れることなどまるで気にしなかった。だが今は一緒に暮らす仲間がいる手前、多少は気を使うようになった。 それになにより、朝方のコンクリートは冷えてもいるし、湿ってもいる。 こんな澱んだ川に釣竿を垂らしても、魚が釣れること自体が稀で、釣れたとしてもドブくさくて食べるのを躊躇うような魚ばかりだ。 ホームレスを脱し、ぼちぼちと働くようになってからは、この川の魚を取って食べなければならないほど食料事情には窮していない。 9306