告白するkksのカカガイ「俺さ、好きな人いるんだよね」
茶屋の軒先で団子を頬張るgiの隣でkksは突然話を話を切り出した。
話を聞くにどうやら好きな人とやらに相手にされていないらしい。里でも指折りのイケメンだと噂されているコイツに靡かない女性などいたのか。
もぐもぐと口を動かしやがてごくんと喉を鳴らしたgiが口を開く
「お前告白されることはあってもしたことはないもんなぁ。アプローチの仕方など知っているのかぁ?」
この手の話をすること自体珍しいため少し探りを入れることにする
「へぇ、お前は知ってるの?」
が、まさか質問を返されるとは思わなかった。いやはや困った。今まで修行一辺倒でそんなこと考えたこともなかったからだ。うーんと悩むgiにkksが口を開く
「ねぇgi。お前はどういう告白をされたら嬉しい?」
「は?…俺は男だぞ。女の気持ちなどわからんが…」
「いいから答えてよ。参考にするから」
口調は軽くいつもどおりなのにこちらを見る目が妙に熱っぽいのは気のせいだろうか。慣れない雰囲気と話題にたどたどしく言葉を選ぶ
「……俺、は特別なことはせず…ただまっすぐに伝えてもらえたら、それだけで……」
何とも恥ずかしいことを口走ってしまった気がする。昼下がりの茶屋でなんて話をしているんだ俺たちは。顔に熱が集まるのが分かる。その感覚がまた羞恥を増幅させている気がする
「俺の話はいいだろ、今はお前の好きな人の話だ!」
顔の熱に気付かれないように首を振り話題を修正する。
「うん、そうだね。」
やっと話が進みそうだ。安堵の息を漏らしkksに向き直るが奴の目は変わらず熱をはらんでいた。慣れない視線に身の置き所がなく咄嗟に目を逸らしてしまった
これではkksに見つめられ照れているようではないか!!
少しだけ悔しい気持ちに拳を震わせていると床几台に置かれたgiの手にkksの手が重ねられる。予期せぬ行動に目を開きkksへ視線をやると数十年間の付き合いの中で初めて見るような顔をしたkksがこちらをまっすぐと見つめていた
「好きだよ、gi。お前のことが。」
「…………は、」
「特別なことはせず、まっすぐに。デショ」