うちうちSS(吾妻と沼垂)目が覚めると知らん天井が見えた。
「…?どこだ、ここ…」
「おや?気が付きましたか?」
声が聞こえる方を見やると久瀬組(うち)に出入りしてる闇医者沼垂がいた。
「吾妻さん、大怪我したのでうちの診療所に運ばれてきたんですよ。大変でしたよ、あなたの所の舎弟さんが大騒ぎしながら担ぎ込んできたので仕事にならなかったんですから」
…なんとも棘のある言い方だな。
確かに身体中痛えし熱いし散々な状態だな。
……そういや俺はアイツを庇って--------
「吾妻さん」
「あ?なんだよ先生。怪我人にお説教でもすんのか?」
「いえ、そんなことしませんよ面倒臭いので。ただ、そうですね…。意外だと思いまして」
「は?何がだ?」
「あなたって生い立ちや立場のせいであまり人に興味を持たない人だと思っていましたが、どうやら勘違いだったようなので」
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