カカシは、イルカの誕生日当日に、忍犬たちを連れてイルカの住むアパートを訪れた。お呼ばれしたということで、忍犬たちは蝶ネクタイやリボンを着けておめかししている。
前々日まで任務で忍犬共々泥だらけで帰って来たので、昨日のうちに全員洗って、ブラッシングをして、爪も切って、今日の忍犬たちは心なしかピカピカしていた。イルカの家へ行くというご褒美が無ければ、忍犬たちはここまで綺麗にさせてくれなかっただろう。お蔭で昨日はそれだけで一日が潰れてしまった。
カカシがイルカの部屋の呼び鈴を押すと、周りにいた忍犬たちはそわそわしながらも大人しく座ってドアが開くのを待っていた。ドアの向こうから聞こえる物音に、耳と尻尾が反応する。
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