23日間だけ「俺、おひいさんが好きです」
そう、不安を感じながら言った。
その数秒後に、
「うん、僕も、ジュン君のことが好きだね」
と返って来たときのことは今でも鮮明に思い出す。
思いを伝えあって、付き合ったときから、キスを重ね、さらに愛を育みあった。
お互いが繋がった瞬間は、なんとも言えない幸福感に包まれた。
しかし、Edenとしても、Eveとしても世間的にとても有名になり、忙しくなってからはソロの仕事なども増え、愛を育みあうことは愚か、会うことすらもままならない。
だから、付き合ってからはお互いの誕生日の夜だけは、2人きりで祝い合おうと決めていた。今まで手料理を食べきれないほど振舞ったり、おひいさんに似合いそうなアクセサリーを贈ったり。一転、一晩中交わっていたこともあった。
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