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    Hibika_024

    @Hibika_024

    髭膝、ジひ
    ほぼ小説
    pixiv休止中の誕生日お祝い小説はこっちに投げる

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    Hibika_024

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    ※腐小説
    ※CP→ジュンひよ(ひよジュン)
    ※描写は無いけどそういう発言がある
    ※成人は20歳設定
    ※未来捏造

    巴日和君、お誕生日おめでとう。
    これからもずっと幸せに生きてくれたら、と願ってこの小説を書きました。


    pixivで小説は書いていたものの、ジュンひよ、ひよジュンの小説は読んでいただけで書いたことが無いので、微妙な点があるとは思いますが、ご了承ください。

    23日間だけ「俺、おひいさんが好きです」
    そう、不安を感じながら言った。
    その数秒後に、
    「うん、僕も、ジュン君のことが好きだね」
    と返って来たときのことは今でも鮮明に思い出す。

    思いを伝えあって、付き合ったときから、キスを重ね、さらに愛を育みあった。
    お互いが繋がった瞬間は、なんとも言えない幸福感に包まれた。

    しかし、Edenとしても、Eveとしても世間的にとても有名になり、忙しくなってからはソロの仕事なども増え、愛を育みあうことは愚か、会うことすらもままならない。
    だから、付き合ってからはお互いの誕生日の夜だけは、2人きりで祝い合おうと決めていた。今まで手料理を食べきれないほど振舞ったり、おひいさんに似合いそうなアクセサリーを贈ったり。一転、一晩中交わっていたこともあった。
    今年はどうしようか。タイミングもいいし、そろそろ頃合か。そんなことを考えていたら、なんやかんやあっという間に誕生日当日になった。


    ガチャリ、と控えめにドアが開く音が聞こえた。

    「おひいさん、20歳のお誕生日おめでとうございます」

    「ありがとう!ジュン君」

    これがいつもの流れだ。

    「ここに座ってて下さい、もうできるんで」

    「うんうん!いい香りがするね!」

    まずは、おひいさんが大好きなサーモンの入ったキッシュを始めとした、おひいさんが気に入っているメニューを詰め込んだ、俺のコース手料理だ。

    「はい、どうぞ」

    「わあ、これ、僕が前に美味しいからまた作って欲しいって言ったやつだね、覚えててくれたの?」

    「ん、まあ・・・」

    そんなこと覚えてるとは思っていなかったから、少し照れる。

    「いただきます」

    貴族の出だから、やはり所作が綺麗だ。

    「ん・・・、やっぱりジュン君の手料理は美味しいね」

    「ありがとうございます」

    メインディッシュはやっぱりサーモンの入ったキッシュ。

    締めとして甘いものも出して、ひとまずコース手料理は終わった。

    「ご馳走様!最近忙しくってジュン君の手料理を全然食べられてなかったけど、前よりもっと美味しくなってる気がするね」

    「そうっすか?まあ、ちょっと試行錯誤したりしてるんで・・・」

    「そっか・・・忙しいのに、料理も作ってるなんて、偉いねジュン君」

    おひいさんは最近、俺のことを凄く褒めてくれる。今みたいに料理のことだったり、歌や、ダンスのことも。
    あまり慣れていないから照れるけど、好きな人に褒められるのはとても嬉しいことだ。

    「・・・おひいさん」

    「なぁに?ジュン君」

    本番はここからだ。

    「あの、俺、プレゼント選べなくて。だから、今から一緒に買いに行きませんか?」

    「プレゼント?別にいいよ?」

    「いや、おひいさんには今まで散々お世話になってるんで。」

    「そう・・・?なら、行こうかね」

    そう言って、暗い街の中へ2人で出かけた。


    「これなんてどうですか?おひいさんの目の色と同じ色で、綺麗っすよ」

    「うーん・・・」

    色々勧めてはみるものの、おひいさんはどれも納得がいかないようだ。

    「あ!」

    急に何かを見つけたようで、別の売り場に駆け出す。

    「これがいいね!」

    そう言って指さしたのは、イエローの宝石がキラリと輝く指輪だった。

    「これっすか?綺麗ですけど・・・」

    「よく見てみて、この色・・・」

    そう言いながら俺の眼を見つめる。

    「な、なんですか」

    「ジュン君の瞳の色と一緒で、とても綺麗だね」


    そう言われて、思わず顔が熱くなる。

    「・・・ほ、本当にこれで良いんですか」

    「うん!」

    俺が1人で選んでいたら絶対選ばなかったであろう予想外のものに、一緒に選びに来て良かったと安堵する。











    会計を済ませて、家路を辿る。

    「うふふ」

    あの指輪を買ってから、おひいさんの気分は高まっているらしい。

    「そんなにっすかぁ・・・?」

    「いやぁ、あの指輪も綺麗で可愛いけど、あのジュン君の真っ赤な顔がとっても可愛かったなぁって思ってね・・・♪」

    「・・・っそれっすか・・・」

    この人には、いつもドキドキさせられっぱなしだ。





    「ただいま」

    家に帰ってきて、一息をつく。

    「はぁ・・・じゃあもう風呂入って寝ますかね・・・」

    「えぇ・・・?もうちょっと話していようよジュン君」

    そう言いながら、風呂場に向かう俺。

    とあるものを持っておひいさんのところに戻る。

    「あの、おひいさん」

    「ん?どうしたの?」

    「もうひとつ、プレゼントがあって。」

    「え?そんなにくれるの?ご飯もたくさん食べたし、指輪も貰ったし、もう十分だね」

    「えっと・・・とりあえずこの箱開けて下さい」

    「箱・・・?・・・分かったね」

    おひいさんがリボンを解き、箱を開ける。

    「あれ?箱の中にまた箱・・・?」

    「その箱も開けて下さい」

    「・・・?」

    疑問を感じていながらも、俺の言ったことに従って、1つ1つの箱を開けていく。

    そして、5個の箱を開けたとき。

    「・・・あれ?この中、何か入ってるね」

    小さな箱を振ると、カラカラと音がしている。

    「それ開けてみて下さい」

    「・・・・・・?」

    おひいさんが丁寧に箱を開ける。
    すると、中身を見つけたようで、なんとも嬉しそうな表情を見せた。

    「ジュン君・・・、これ・・・!」

    マトリョーシカ形式の箱の、1番小さな箱に入っていたのは鍵だった。

    「これ・・・なんの鍵だね・・・?」

    「・・・部屋の鍵です。1番のプレゼントは、部屋です」

    「お部屋・・・?僕に・・・?」

    「いや、・・・2人で住む部屋です。・・・・・・俺が、20歳になってからですけど」

    「・・・ジュン君・・・・・・・・・!!」

    急におひいさんが抱きついて来て、少しよろける。

    「2人で住んでくれますか?」

    「うん・・・!当たり前だね!断る理由が無いね!」


    良かった、喜んでくれたみたいだ。


    「・・・23日間だけ、待っててくださいね」

    ボソリと呟いた言葉は、おそらくあの人には聞こえていないだろう。
    俺の頭の中には、23日後に2人だけの城で愛を育み合う、俺とおひいさんの姿しか無かった。




    〜Happy End〜
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    Hibika_024

    DONE※腐小説
    ※CP→ジュンひよ(ひよジュン)
    ※描写は無いけどそういう発言がある
    ※成人は20歳設定
    ※未来捏造

    巴日和君、お誕生日おめでとう。
    これからもずっと幸せに生きてくれたら、と願ってこの小説を書きました。


    pixivで小説は書いていたものの、ジュンひよ、ひよジュンの小説は読んでいただけで書いたことが無いので、微妙な点があるとは思いますが、ご了承ください。
    23日間だけ「俺、おひいさんが好きです」
    そう、不安を感じながら言った。
    その数秒後に、
    「うん、僕も、ジュン君のことが好きだね」
    と返って来たときのことは今でも鮮明に思い出す。

    思いを伝えあって、付き合ったときから、キスを重ね、さらに愛を育みあった。
    お互いが繋がった瞬間は、なんとも言えない幸福感に包まれた。

    しかし、Edenとしても、Eveとしても世間的にとても有名になり、忙しくなってからはソロの仕事なども増え、愛を育みあうことは愚か、会うことすらもままならない。
    だから、付き合ってからはお互いの誕生日の夜だけは、2人きりで祝い合おうと決めていた。今まで手料理を食べきれないほど振舞ったり、おひいさんに似合いそうなアクセサリーを贈ったり。一転、一晩中交わっていたこともあった。
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