【💛💜】Even if it's not destiny 闇ノシュウには秘密がある。
例えば、これは。
そう、ちょっと厄介なだけの体質。
「…………」
枕元に置いていたスマートフォンを操作する。ディスプレイに表示された時刻は朝の四時過ぎ。カーテンの向こうはまだ暗い。
深夜とも早朝とも呼べない時間。珍しく日付の変わる前にベッドに入ったというのに、ちっとも寝付けなかった。ベッドを抜け出したシュウは、のろのろと洗面所に向かった。
洗面台の前に立って、鏡に映った自分を見つめる。眠れなかったからか目の下には隈ができているし、全体的に血色も悪い。不健康そうだ。濃い紫色の瞳にはどこか疲労が見えた。
洗面台に両手をついて、ふう、と息を吐く。うなだれると、髪が一房零れ落ちた。
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