Capteve小説昼は灼熱、夜は極寒の極限下の中、凍えぬようにおしくらまんじゅうで寝るのだが、生憎今日は同室の人が外泊でいない。そんなこんなで今日は珍しく奴…キャプテンの元を訪れる。
「寒いんで暖を取りに来ました」
『ママが恋しくなったかまあ入れよ。』
扉を開けるとそこにはベッドに腰掛けて読書をし考え事をするキャプテンの姿がある。
「キャプテン」
『スティーブ、お前は家族が死んで複雑な感情を捨てきれないのはわかるよ。』
「あのだから、キャプテン」
何かを勘違いしているのと明らかな子供扱いに苛立ちを覚える。
『まあ隣に座りな、いくらでも泣いていいんだぞ』
言われた通りに隣に腰掛けるといきなり頭を撫でられる。
『よしよし、辛かったよな。しんどかったよな。』
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