無題日もだいぶ涼しくなってきたこの頃、教会にいる神父一松にこんな依頼が届いた。
「畑荒らしの魔物の退治、、ねぇ、、」
なんでも最近、夜に村の農作物を枯らしてしまう魔物がいるらしい。その魔物は村人の証言によると、全長2mで人を覆うくらいの翼と、人を突き刺せるくらいの巨大な角、禍々しい形の尾を持つそうだ。そんな魔物の退治の依頼をする手紙が今日届いていた。
「荷が重い、、、」
ここの村には、村の離れにあるこの小さな教会しかない。村から遠いので教会にはあまり人の出入りもなく、たまに猫が日向ぼっこしに来るだけだったのに。突然依頼が来たと思ったらこんな化け物退治をさせられるとは、、、。
一松は教会にいる神父だが、エクソシストとしての資格も有している。しかしこんな辺鄙な所では魔物も出ることはほぼ無く、一生魔物と戦うことはないと思っていた。
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