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    waowaowa_oo

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    書きかけ神キュ

    無題日もだいぶ涼しくなってきたこの頃、教会にいる神父一松にこんな依頼が届いた。
    「畑荒らしの魔物の退治、、ねぇ、、」
    なんでも最近、夜に村の農作物を枯らしてしまう魔物がいるらしい。その魔物は村人の証言によると、全長2mで人を覆うくらいの翼と、人を突き刺せるくらいの巨大な角、禍々しい形の尾を持つそうだ。そんな魔物の退治の依頼をする手紙が今日届いていた。

    「荷が重い、、、」
    ここの村には、村の離れにあるこの小さな教会しかない。村から遠いので教会にはあまり人の出入りもなく、たまに猫が日向ぼっこしに来るだけだったのに。突然依頼が来たと思ったらこんな化け物退治をさせられるとは、、、。
    一松は教会にいる神父だが、エクソシストとしての資格も有している。しかしこんな辺鄙な所では魔物も出ることはほぼ無く、一生魔物と戦うことはないと思っていた。
    魔物退治とか、考えただけで吐きそう、、。それでも根は真面目な一松は、重い足取りで何とか村へと向かった。

    「ああ、待っていましたよ一松神父」
    村へ向かうと村長が出迎えてくれた。
    「突然呼んでしまってすみません」
    「いえ、、、。それで、例の魔物はどこで目撃されました?」
    こちらです。と案内されたのは村の東側にある農場だった。広々とした畑にはちょうど収穫時であろう野菜が、日の光を浴びて艶々と輝いていた。
    しかしその一角には、確かに誰かが入った形跡があり、カボチャやナスなどの野菜たちがごっそりと枯れ果てていた。今週末には秋の収穫祭があり、村の人達は毎年その日を楽しみにしているのにこれでは台無しである。
    「これは酷いですね」
    「魔物が現れてから私の孫たちも怯えるようになってしまって。一松神父、どうか魔物を退治して頂けますか」
    「まぁ、、やれるだけやってみます」
    本当は今にも脱糞して逃げ出したかったが、人の良さそうな村長の困った顔を見るとどうにも断るに断れなかった。
    他にも話を聞いていると、少し前には人の家に勝手に上がり込んでベッドを占領する変な魔物がいたらしい。それはそれで怖くない?と思ったが、害はないらしく村の人が声を上げるとすぐに窓から飛び去っていくらしい。なんだかよく分からない魔物もいるもんだ。



    「本当に1人で大丈夫なのですか?」
    「はは、はい、、」
    全長2mの魔物退治なんて絶対無理!!!!!!と頭の中で警鐘がなっている。請け負った時にはあまり深く考えていなかったが、思い返すとやっぱり止めといた方が良かったのでは?魔物退治なんてまともじゃない。
    しかし、いざと言う時には即逃げ出すつもりでいるので、1人でこの任務を行うことにした。猫化できる一松は夜でもすぐに逃げられるが、この村長はどちらにしても足でまといになってしまう。流石の一松もこんな人の良いご老人を囮にして逃げたら一生懺悔することになるだろう。
    マジでやばかったらすぐに逃げよう、、。
    いのちだいじに。そう心に誓い一松は夜が更けていくのを隠れて待った。



    「もう帰りたい、、」
    一松は独り言ちていた。
    真夜中、とうに丑三つ時は過ぎている。ここらには近くに住んでる人がいないので、辺りは1面真っ暗闇である。
    「うぅ、、寒い、、」
    そうそう、もう秋も中旬に入り夜の気温は特にぐっと下がっていた。
    「オレの腕もバード☆スキンになってしまったぜ、、」
    そうそう、おれの腕もバードスキンに、、、って。

    「誰だーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!」
    「うぇぇ!!!!???!?」

    ガサガサガサガサ!!!!!

    音のした方へ向かい灯りを付けると、そこには驚いて尻もちをついてる魔物がいた。
    「え!!!!?????だれぇ!!!???」
    「誰はこっちのセリフじゃボケェ!!!!!!!!!!」
    足は子鹿のようにガクガクと震えているが、勢いで大声を出してしまったのでそのまま虚勢を張り続ける。
    「フッ、オレか?オレは、、、悪魔のカラキュバスさぁ!」
    「カラキュ、バス?」
    「そうだ!イカしてるだろ〜?」
    「いや、別に、、。」
    バチンとウインクしながら話してくる悪魔に呆気に取られ、つい普通に会話してしまう。

    よく見ると魔物は何とも奇妙な格好をしていた。
    まず目を引くのはその服装。ラバー素材の服はパッカリと胸元が開いておりメッシュになっている。そしてゆるくウェーブした角、人のそれとは違う尖った耳、ガバリと空いた背中からは真っ黒の翼が生え、、
    「てめーーーーーじゃねーーーーーか!!!!!!!!!!!」
    「え!!??何がだ!??」
    「村の作物荒らしてる魔物てめーだろっつってんだろ!!!」
    「いや何の話だ!??」
    「チッまさかこんな雑魚悪魔が原因だったとは、、。」
    「だから何の話ィ!!??」

    もうとっととこいつを祓って家に帰ろう。なんか言ってるけど全然聞こえないね。おれは懐から十字架と聖水を取り出す。
    そしてそれを見た魔物は見るからに焦り始めた。

    「ちょちょウェイトウェイトウェーイト!!!!待つんだ青年!!!!」
    「今更命乞い?ハァ、、申し訳ないけどそんなの通用しないから。」
    「だからそれオレじゃないんだってぇ!!!」
    「ハッそんな見え透いた嘘ついて。バレバレだから。」
    「オレ見たからぁ!!この畑を荒らす魔物!!!」

    今なんて言った?
    もしこいつが言った通り、このポンコツ悪魔が噂の魔物じゃないとしたら、、、本物の2m級の魔物がいるってこと?

    「、、、」
    「、、、話を聞く気になったか?」
    「、、、まぁ」

    こいつを信用する訳では無いが、2mの魔物に比べればこんな雑魚悪魔いつでも祓えるので話を聞くことにした。
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