彼方信哉という男俺の名前は彼方信哉。
刑事をしていて、妹が1人いる。一般的な家庭に生まれた男。
趣味は体を動かすこと。特にダンスや舞を舞うのが好きだ。
あとはカフェ巡りだな。
…こんなこと言ったら引かれるかもしれないが、可愛いものや甘いものに目がなくてね…
それで妹や彼女に頼んでよく連れていってもらうんだ。
1人だとちょっと恥ずかしくてね…
………?欲…はなんだって…?クスッおかしなことを聞くね。
俺はもう充分満たされてるよ。
叶えたい欲なんて…
え?隠すな?
何を、言ってるんだ…?
隠してなんか…
違う!!気付かないふりなんてそんなのしてなッ…
…君はすごいね。俺の事なんでも知ってるみたいだ。
…幼い頃からなにか違和感があったんだ。
他人にはないような、そんな感覚が、ずっと。
人を、虐めたくて虐めたくてたまらなかった。
苦しむ顔が見たい。
怯えた顔が見たい。
泣き顔が見たい。
そんな感覚が、欲がずっとあって、大人になれば無くなると思ってた。
でも、そんなことは無かった。
なぁ、"先生"。
俺は生きてていいと思う?