入殓1
天城燐音躺在那里，紧闭着眼睛，脸色有些苍白。
天城一彩跪坐在他的身边，像座雕像似的眼睛也不眨地盯着躺着的人。
“一彩，时间到了。”
2
天城一彩不是第一次看见哥哥穿上这件奇怪的礼服了。不被允许日常穿着的纯黑色衣料作底，金线缀于其上，勾勒出村子里随处可见的图腾样式，细细看去却又比寻常图案复杂许多，明明是织金的料子却显得异常沉闷压抑。
哥哥取了仆人端过来的首饰戴在头上。青色的石头坠在额间，与哥哥时常佩戴的耳饰是一样的颜色。天城一彩记得哥哥和自己说这是孔雀石，寓意是什么他记不清楚，模糊的记忆里只有哥哥笑着揉他的脑袋时耳坠上温润的光泽。
他摇了摇头把自己从回忆中拔出来，抓了抓哥哥的手。每次哥哥穿上这件衣服表情都很严肃，抿着的嘴角不是他喜欢的弧度。

「空蝉」仮宿にしている廃ビルの、割れた窓ガラスの隙間から飛び込んできたスペードのエースのトランプ。
床に落ちたそれを拾った途端、
「僕は『スペード』の天城一彩。僕を喚んだのはどこの誰かな？」
トランプから煙と共に人が現れた。
初見なら驚くだろうが、怪人にとっては慣れきった光景で。
お決まりの文句と共に現れ、カードの持ち主に使役される存在。
「怪人タウラス、……お前のお兄ちゃんだよ」
使役する相手は誰でも良く、どんな命令でも聞く便利な道具。
なぜだか弟は俺と同じ怪人ではなく、そんな存在としてこの世に生まれ落ちてしまった。

「兄さん！何だか久しぶりだね」
一彩が嬉しそうに笑う。
「お前がトランプに戻ってフラフラ出かけちまうからだろ？こないだは怪人スコルピオに使役されてたって聞いたぜ？」