ザク氷ちゃんの書きかけのお話「アイザック、ここ外だぞ……やめっ……あっ」
「そう言う割には随分と良さそうじゃないか」
「違……っ」
キグナス……なんて顔をするんだ……と男は思う。
氷河の艶っぽい表情に、思わずもっと苛めたくなる。耳に吐息が掛かるくらい唇を寄せながら、脇腹へと伸ばした指先が肌を撫でながらゆっくりと下へ降りていく。
「ひぁっ、あっ、あぁっ……」
「そこまでにしてもらおうか」
目の前の男と同じ声が、遠くから聞こえた。咄嗟にその方向を振り向くと、柱の影からその声の主が姿を現した。
……クラーケンのアイザックだった。
アイザックがもう一人居る?!では、目の前にいるこの男は一体……氷河の頭の中が混乱する。
「何の事やら……アイザックはこの俺だぞ」
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