ogtとランチ(一緒にご飯食べようって言えばいいのに…ほんとに素直じゃないな…)
ogtらしいな…なんてちょっと頬が緩むのを抑えて、
「OKどこに行けばいい?」
と送ると程なくして
「○○駅前に○○時」と返ってきた。
○○駅?会社の近くって訳じゃないのか…外回りでもしてるのかな?あー外で待ち合わせするなんて久しぶりだなぁ…何着ていこうかな…。
ちょっとワクワクしながら洗面代に向かった。
電車に揺られ着いた駅は、ogtの会社から少し離れた繁華街の駅だった。
改札を抜けると、近くの喫煙所で煙草を吸っているogtの姿が見えた。
(うわ……いつも見てるとはいえ勤務中の…しかもスーツ姿…なんか緊張するな…)
ちょっとドキドキしながら見ていたら、煙草をふかしていたogtと目が合う。
ドキッと心臓が高鳴る。
「お、おつかれぇ!仕事中なのに大丈夫なの?」
「あぁ、ちょうど昼だし外回り中だからな。やることやってりゃー別に問題ねぇよ」
横目でチラリとこちらを見ながら言う。
「そっか。ちょうど暇してたからよかったよ。」
「それは好都合だな、じゃあさっそく行くか…」
(なんか美味しい所知ってんのかな…?)
煙草の火を消し、喫煙所を後に歩き出す。
駅前の喧騒を抜け、少し前を歩くogtを追うように歩いていく
(どこまで歩くんだろう…)
周りをチラチラと見渡す…飲食店の看板はあまりない。その代わり「休憩○○円」「宿泊」なんて文字の目立つ看板が増えてきた。
(えー何ここホテル街じゃん…こんなとこ通るの?どこまで行く気なんだ…こんなとこにお店あるのかな?)
そう思って口を開こうとした瞬間だった。
「……この辺でいいだろ…」
独り言のように呟いて、見慣れない建物の前で立ち止まり、小綺麗なドアを開けて入っていく。
「あ、ちょっと待って…」ogtを追いかけるように慌てて中に入る……前に、ちゃんと看板を見ればよかった。
中に入るとそこには「空室」「満室」などと書かれた部屋の写真つきのパネルがあり、仄暗いロビーでひときわ明るく光っていた。
「ちょっと!どういうこと??ここホテルだよね??」静かなロビーになるべく響かないように…だけど大声で問い詰めたい気持ちを抑えてogtに聞く。
「…ははぁ、まぁそうだが…」
何か問題でも?と言いたげな口調でそう言いながら
「どれも同じだろ…」と適当に「空室」と書かれたボタンを押す。
ガチャンと出てきた鍵を手に取り、
「おい、行くぞ」また先を歩き出す。
「いやだから待っ…」言いかけると、別の部屋から出てきたカップルとすれ違う。
こんなとこで大声出してしまいそうな自分が恥ずかしく見えてその先は言えなかった。黙ってogtに着いていく。話は中で聞けばいい。
ガチャリと鍵を回し、重たそうに見える扉をいとも軽々と開けると「どうぞ…」ニヤリとしながら先に入るよう促すogt。
聞きたいことを呑み込んだままogtを睨むように部屋に入る。
後ろでガチャリと鍵がしまる音がしたので(問い詰めてやる)と振り返った瞬間、顎をつかまれ唇をふさがれた。
「…んんっ!…ヤダ!ちょっとどういうつもり??」
グイッと力いっぱいogtを押し返したつもりだったが、ようやく唇が離れただけだった。
「おまえがいいって言ったんだろ…?」
ogtがニタリと笑って言う。
「え…???」
訳がわからなかった。どういうことだろう…?
考えてるうちにヒョイと抱き抱えられ、奥の部屋へ連れていかれる。
「ちょっと!降ろしてってば!!」
「俺はちゃんと聞いたぞ…食わせろ…ってな…」
「え?それは…」
ぼすんとベッドに落とされた。
ギシッ…とベッドが音を立て、ogtの膝がスカートを割って入ってくる。
「そしたらお前はOKつってノリノリだったじゃねーか…」
「それは…だって!昼飯って言ったじゃん!ご飯食べようってことでしょ?」
起き上がろうとすると、ogtが上に覆いかぶさってくる。
「だから…食わせろ…って送っただろ?俺が昼飯奢れなんて言うか…?」
覗き込むようにニヤニヤしながら言ってくるogt。
(要するに貶められた…ってこと…??)
休みが合わなくて寂しくて、でも会えると思って嬉しくておしゃれして来たのにこんなとこに連れて来られるだなんて…悔しくて涙が出そうだ。
唇をギュッと噛んでogtを見る。
「なんだよ…そんな顔すんな…寂しかったんだろ?俺と休みが合わなくて…そんで俺に会えるのが嬉しくてこんな格好して化粧までしてきたんだろ…?」
僅かに残っていたグロスで濡れた唇をグニッと撫でられる。
全てを見透かされているようで恥ずかしくなってしまった。
「そ、そうだけど、でもこんなつもり無…」言い終わる前に
「…ははぁ、ほんとにかわいいなぁ……お前は…」
耳元でそう言われ、ぼわっと身体の奥から熱くなる。
(かわいいなんて滅多に言わないくせに…)
「まぁ、そう怒るなよ…互いに休みだったらいずれこうなってたはずだろ…?」
そう言ってスーツのジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイを緩める。
悔しいけれど、普段家にいる時とは違う、外の匂いを纏ったままの妙な色気にさっきまでの怒りが消えかけていくのを感じる…。
「それに…こんな昼間に会ってこんなことするなんて、なかなか新鮮だろ…?」
妙な色気に絆されて顔が熱いのがわかる。
「…………やり方が汚い…最低…」
ささやかな抵抗だった。
「ははぁ…最低とは心外だなぁ…俺には期待しているようにしか見えないがな…」意地悪な顔で笑うと、
「……期待通り残さず全部喰ってやるよ…」と首筋に鈍い痛みを落とされた。
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っていう妄想でした😇
手口がゲスいogt。(仕事中にダメよ)