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    ジュン

    正良が好き。思いつきを載せる。

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    ジュン

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    コタツでぬくぬくする正良


    「うぅ〜さみぃさみー!よいしょ」


    正しかいないのに広々とした対面ではなく、正の隣に座る良を(なんで?)と思う正

    「ん?」
    「うん?」

    キョトンとした顔で正を見つめる良

    「???」

    その可愛いさにみかん片手に口を開けたまま固まる正

    「なあなあ。みかんいいなぁ」
    「あ?」
    「俺にも一口ちょーだい?」
    「あー、あぁ」

    手に持っていたみかんを良の口に押し込む正
    なんの躊躇もなくモグモグする良

    「うまい!なかなか甘いな〜もっとくれよ」
    「??」

    口を開けて待ってるから正はまた固まる

    「ん?くれねぇの…」

    しょぼぼ顔されてウッと胸を抑える正
    その後みかん1個餌付けすることに

    「美味かった!」

    ニッコニコで満足気な良に正は内心ちょっと癒されてて、もっと見たいな…って気持ちになってしまう。欲深い。

    「もう一つ食うか?俺とってくるよ」

    正がコタツから出ようとしたら「待って!」と良がぎゅーっと抱きついて全身で正を止める

    「!!」

    信じられないものを見る顔をする正

    「行くなよ…」

    そう、恥ずかしそうに言われて内心とてもテンパる正

    「わかった。ここに居る」

    ふっと静かに笑うけど、湯のみ持つ手がカタカタ震えてる

    「兄貴、俺ちょっと寒い」
    「うん?寒い?ヒーター入れるか」
    「あっ!待って!また出ていこうとしてる」
    「???」

    気を遣ったつもりが、とっても寂しそうな顔をさせてしまう。
    なぜ?と思いつつ、どうしようかと悩む正

    「でも寒いんだろ?」
    「うん……」

    俯く良の横顔を見つめて、確かに鼻先がちょっと赤くなってることに気づく。外にいたんだろうな

    「暖かい茶でもいれてやろうか?」
    「湯のみないから兄貴のちょーだい」
    「え?あぁ飲みかけでいいなら、いいけど…」
    「うん」

    くぴくぴお茶を飲み始める良を見て眉をしかめる正(なんだこいつ)

    「なぁ兄貴」
    「なんだ」
    「その……なんていうか」

    モジモジされて怪訝な表情を浮かべる正

    「なに。ハッキリ言ってくれないか」
    「怒らない?」
    「怒られるような事なのか」
    「うーん…人による」

    どっとため息をつく正

    「怒らないから言ってごらん」
    「……俺さ、やってみたいことがあって」
    「やってみたいこと?」
    「うん。でもこんなふうに改めて言うつもりじゃなかったんだ…本当はノリで押し切って無理やりやってやろうって思ったのに、兄貴見てたら嫌がるかもなって思ったからさ」
    「もう何でもしてやるから、早く言え」
    「ほ、ほんと??」
    「あぁ」

    だんだんと煮え切らない良の態度に正はイライラしてくる
    良は自分のことで手一杯で、正がイラついてることに気づかない

    「じゃあ、失礼するぞ」
    「え?」

    良がモゾモゾ動いて正と机の間に入り込もうとしてくるから「ちょ、ちょっと待て」と混乱する

    「なにしてんだお前」
    「兄貴を背もたれに寛ぎたい」
    「はぁ?」

    あきれ果てると良がムスッとして怒る

    「なんでもしてくれんじゃねえの?」
    「わかったよ…ほら、おいで」

    隙間を開けてやると満足気な良が正の脚の間に座って「んしょ」と寄りかかってくる

    「はぁ〜極楽!やっぱり俺の見立てに間違いはなかった!」
    「なんだよそれ」
    「兄貴って身体しっかりしてるから寄りかかっても倒れないし、おっきいからすっぽり入れそうだなって」
    「はぁ……」
    「より安定感を増すためには、腕貸して」
    「ん?」
    「こうだ!」
    「……」

    腕を取られて良の腰を抱くように固定される

    「完璧!」
    「なにが」
    「抜群の安定感!」

    鼻息荒く正を見上げる良の笑顔が可愛くて黙る正

    「ここで寝るなよ」
    「それはどうかな〜俺は思う存分のんびりするのだ」

    えへへと笑う良が可愛くてムカムカした正は、良の腹をくすぐる

    「こら!こしょばい!やめろ〜」
    「はぁ……こんなの見られたらお爺さんに怒られそう」
    「女々しい真似しおって!てか?んなの無視しとけよ。なんでジジイなんか気にすんだ」
    「だって面倒臭いだろ」
    「ぶはっ!めんどくさい!あはは!確かに」

    良が笑うたび髪の毛が鼻に当たってムズムズする。顔を背けても良がベストポジションを求めて動くので、堪えきれずデカいくしゃみする正

    「びっくりした!なんだよ!風邪か!?」

    それを大笑いする良
    笑いすぎて涙を浮かべる良をまた擽って笑わせる。
    良の体温と笑顔にホッコリして(…悪くないな)と照れてしまう正
    そのうち笑い疲れてすぴすぴ寝ちゃう良
    それを誇らしげに見守る正

    結局じじいにバレて「なにしとるんじゃ… 」って呆れられる









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    Replies from the creator

    ジュン

    MEMO片思い良すぎかよムーブやばち独りごつ
    これは正良かと言われたらわかんないけど一個思いついたのが、良が妖に時ねへの恋心を奪われてしまうのを正が取り返しに行く話読みたい。
    恋心奪われたのに良はそれに気づかなくて普段通りお勤めをして学校に行く日常を過ごしていて、時ねはちょっとだけ普段と何かが違うような違和感を感じるけど(元々良の想いを知らないから)それが何か気づかない。
    というのも良は時ねに対して恋愛感情が無くても大切に思う気持ちが変わらないから。周囲が良の心が欠けていることに本人含め気づかない。
    で、偶然実家に帰ってきた兄貴がいつも通り時との事をからかったら良が照れたり怒ったりしないことに違和感を覚える。
    その違和感を確信に変えるためにその晩、お勤めに正もついて行ってわざと時ねに思わせぶりな態度をとったりしてカマをかけてみる。普段の良なら絶対にあいだに割って入って怒ったり拗ねたりするはずなのに呆れたり赤くなるけど「兄貴もしかして、ときね好きなの?!」みたいな顔してるから正は良が時を好きだった気持ちがまるっと無くなってると気づく。良おまえ最近なんかあった?例えば厄介な敵と対峙したとか…って話を聞き出して妖に奪われたのだと確信。 でも助けてやる義理ないし、本人気づいてないし。あんなに好きだったのにこんな簡単に手放せるもん?とかモヤモヤ思ったりして。
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    ジュン

    REHABILI思いつくままとりあえず書き連ねていく正良のクリスマスってやつをよぉ。
    甘い上にこれさいごまで出来てないからよぉ。本当にごめんなさい。でも正良のクリスマスほしい。サンタさん来ない。泣いた。
    そのうち完成する、わからん。めっちゃねむい。明日も休ませろ。明日から冬休みになれ。越前青学の柱になれ。なんとか、なれー。
    寒波到来、この辺りにも雪が降り始めている。今晩は室内にいても凍えるほど寒い。だが一人暮らしの良守は節約するためなるべく暖房器具を使用したくなかった。親の仕送りを無駄遣いしたくないからだ。もちろん自身でもアルバイトをしているのでその金を宛てがうこともできる。でも今月はダメだ。12月24日、兄の正守がこの家に来る。理由は聞いてない。でもわざわざクリスマスイブに約束を取り付けてきたんだから、それってつまりそういうことだろう。良守は正守を愛している。正守も良守を…恐らく愛してる。断言はできない。イマイチ掴みどころのない男だから。しかし、一人暮らしを始めてから正守は何かと良守を気にかけるようになった。実家で暮らしていたときは年単位で会うことがなかったのに、今や月一程度には顔を見せあっている。何がどうしてこうなった?初めこそ困惑したが、正守と過ごす時間は存外楽しいものだった。突然ピザを一緒に食べようと言って家にきたり、成人したときには酒を持ってきて朝まで酒盛りをした。思い返せば正守は唐突に連絡を寄越してやってくる。そうして毎回良守を振り回しては満足そうに笑っていた。だけど良守が嫌がるようなことはしない。むしろ今までやれなかったけれど、やってみたかったことを叶えてくれているような気さえした。それは良守の思い上がりかもしれないが、しかし良守の中で正守は完璧でいけ好かない兄ではなくなっている。というか正守は全然完璧なんかじゃなかった。酒が好きなくせにすぐ酔って眠ってしまうし、ケーキは盗み食いするし、課題をして構わないと拗ねる。この部屋にいるときの正守はまるで子供みたいで、だから説教好きでジジくさい兄のイメージは簡単に崩れた。いつの間にかいけ好かないと思っていた兄との関係は、気の知れた良き友のようなものへと変わっていった。実家ではないからだろうか。二人きりで過ごしていくうちお互いに妙な意地を張るのをやめた。そのうち不思議と2人を取り巻く据たちの角は丸くなり、隣にいる時間がなにより愛おしく思えて…何気なく無言で見つめあったときキスをしてしまった。
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