ぷちどくしょかい「夢野! お前の作品でぷち読書会をするから『きのこ会議』と『懐中時計』と『人形と狼』のどれがいいか選んでくれ!!」
帝国図書館の飲食室にて夢野久作は適当に入れたティーバックの紅茶を飲もうとしていたら岩野泡鳴にいきなり言われた。
ティーカップの中のティーバックを入れたまま夢野は岩野の方に視線を向ける。
「岩野サン? 何故その三つなのですか?」
その三作は夢野の作品ではあるがペンネームが違っていたりするが夢野が書いた作品である。どれも短い。
どれぐらい短いかというと書いてある紙を1分あれば読めるものは直ぐに読めるぐらいに短い。
「学生たちってか初心者向け読書会をすることになってよ。夢野久作の作品ってなったんだが『ドグラ・マグラ』とかきちーだろ」
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