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    calmdestorm2

    @calmdestorm2

    二次創作ファンアート置き場 ↑20
    イラスト、マンガ、小説ごっちゃごちゃ
    基本アナログシャーペンで落描き、たまにペン入れしたりデジタルだったり

    メインジャンル:フーファン・ダメプリ・94
    他にも気になったものはなんでもモグモグします

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    calmdestorm2

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    94 チャンクロで321死を読んで、ファーッとニコイチネタが降りてきたのでSS箇所書きしました

    #吸血鬼すぐ死ぬ
    vampiresDieQuickly.
    #メドキ
    #ショーカ
    #ニコイチ

    俺の憧れのハンターは115死・116死(アニメだと二期の10話)のアンチエイジング回の雰囲気で、子ショーカはあまり自我を出さずみんなの後ろをてってっとついていく無口タイプだったのかなーと思いまして
    それはそれとして、懐いた人には無条件で信じててこてこついて行きそうなタイプかなーなんて思いまして
    を、前提としての妄想です






    何人かで見回り中(メドキはお店のバイト中で不在)に、吸血鬼幼児タイキストの催眠術で精神年齢が5歳になったショーカ。
    てめえコラ待て逃げんな!!逃げ足早いな畜生!!と一緒にいたハンター仲間(バッター達かな)が吸血鬼幼(略)を追いかけるも逃られてしまう。
    大丈夫か、ショーカ?とバッター達が近寄ると、あからさまにビクッとなる。
    彼にしてみれば、知らない場所で目が覚めて知らない大人達が大声(怒声気味)で騒いでいて、しかも何故か教えていないのに自分の名前を呼んで側に駆け寄ってきて、ぶっちゃけ怖い。
    軽く混乱して硬直し無言な彼に、とりあえず安全な場所に移動しようと誰かがショーカに手を伸ばす。
    すると、「知らない人に誘拐される」と勘違いし、手を振り払ってショーカ逃走。
    そのまま無我夢中で走り、もう追って来ないかと確認し足を止め、ふと周囲を見渡すと見覚えのない公園で、ここは何処?状態に。(迷子)
    どうしようと途方に暮れていると、「あれ、ショーカ?」とまたもや自分の名前を呼ぶ声。
    それは商品を配達し終えてお店に戻る途中だったメドキなのだが、今のショーカにしてみれば知らない大人その5だか6だかで。
    警戒心バリバリな様子を隠しもせず距離を取り睨み付けてくる相方に、「あ、これ催眠術か何かやられたな」とメドキはポンチ吸血鬼の気配を察知。
    雰囲気的に自分のことも覚えていないと思い、怪しい者じゃないよ。俺はメドキ、ハンターだよとまず自己紹介。
    色々話しかけてみるが、ショーカは無言のまま睨みつけてくる。
    逃げられないだけマシかとメドキが思っていると、小さい声で「何で俺の名前を知ってるの?」とショーカに尋ねられる。
    あ、これ答え方を間違えたら一気に警戒心MAXになって逃げられるやつだと、必死に返答を考えるメドキ。
    だが何が正解か見当がつかず、思いきって「キミがショーカって呼ばれているのを見たから!!」と言うと、怪訝な顔をするもとりあえず納得してくれた。
    すぐに逃げる様子はないことを確認し、さてどうしようと悩むメドキ。
    本音としてはギルドかVRCに連れていきたいが、今のショーカはきっと一緒に来てくれない。
    ならば一人で行かせるか?と考えるも、それは無理そうだと却下。
    色々考えていると、メドキのスマホからコール音。出るとバッターからで、ショーカの状態のことを教えてもらいようやく事態を把握。
    少し考え、ショーカのことは任せてと電話を切り、すぐにお店に電話をかけ事情を話し、戻るの遅れますと伝えるメドキ。
    通話中、ずっとメドキを訝げな目で見つめるショーカ。

    「お待たせ」と電話を終えてメドキはショーカに声をかける。
    そしてメドキはまず、今この付近で危険な吸血鬼が悪さをしていること、ハンター達が見回りしていることを伝える。
    そして、本当なら安全な場所に避難してほしいけど、知らない人に知らない場所へ連れていかれるのは嫌だよね?と尋ねる。頷くショーカ。

    「それじゃあさ、安全になるまで一緒にいさせてくれないかな?」
    メドキの提案に、一瞬「?」となるショーカ。
    「これ以上は近付かない、必要以上に話しかけない。
    もし怪しいと感じたら、すぐに離れてもらって構わない。
    ショーカが襲われないように、側で見守らせてほしいんだ」
    ダメかな?とメドキに言われ、しばらく俯き黙り混むショーカ。
    しばらくして、「……良いよ」と返ってきて、安堵の息をもらすメドキ。

    で、牽制状態が続くかと思ったら。

    短めの会話がいつの間にかそれなりの長さとなり、少しだけ場所を移動して公園のベンチに二人で腰掛け、側で手を動かしても警戒する様子もなくなり、ねぇねぇと色んなことを聞きたい質問タイム期に入ったショーカ君の姿が。
    いや警戒心バリバリじゃなかったのかよ気を許すのが早すぎるだろもし俺が本当に誘拐犯だったらどうするんだよ危ないだろよく今まで無事だったなもし俺が親御さんだったら気が気でないんだけど、と内心頭を抱えるメドキ。
    そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、ハンターとしてどんなことをしているのか教えてとせがむショーカ。
    そういえばショーカは憧れでハンターになったんだったなと思いだし、自分が普段していることを話すメドキ。
    メドキがやっていることはほとんど裏方の仕事で、なんか地味とぼやくショーカ。

    本や映画に出てくるハンター達は、華やかに活躍しているものが多いから、それがハンターなんだと思っているショーカには地味に見えたらしい。
    その返答が予想ついていたメドキは「確かに」とあえて肯定。

    「俺は他のみんなみたいに戦闘力は無いし、飛び抜けた力とかがあるわけじゃない。
    だから、ショーカがイメージするようなハンターにはなれない。
    でもね、技術面では誰にも負けない自信があるよ。
    みんなが怪我なく、無事に仕事を終えられるように。
    危険がない毎日が、当たり前になるように。
    少しでも過ごしやすい日々が続くように。
    派手で危険な活躍をみんなに任せる分、彼らが不自由なく戦えるように徹底的にサポートする。そして町の安全を守る。
    これが俺の戦い方だから」

    妥協ではなく否定的でもなく、本心からやりたくてこの生き方をしているんだと言うメドキの顔は、とても誇らしくて。
    ショーカは「ふーん」と気の抜けた返事をするが、その目は真っ直ぐメドキを見つめ、「そういうのも、ありかもね」と少し微笑んだ。

    なんだかマイルドな空気に、突如騒ぎ声が響く。
    何事かと視線を向けると「ハイパーローリング!」と叫び無限回転するどっかの誰かさんの姿が。
    一瞬理解できず絶句するメドキ。ジーッと赤ゴリラの奇行を見つめるショーカ。

    「ねぇ、あれ」「見ちゃいけません」

    股間に雑草を挟んで叫ぶ無限前転マンを指差すショーカの目を隠すメドキ。
    ショーカに見せないようにしながら確認すると、吸対や他のハンター仲間も集まっていて、本来なら声をかけるべきなのだが。
    ちょっとどうしても関わりたくない気持ちでいっぱいになったメドキは、ダメもとでショーカに別の場所に行かないかと提案。
    さっきのことを考えれば嫌がるだろうなと思うも、意外とあっさり「良いよ」の返事。
    え、こっちから聞いといてだけど良いの?と聞くと、メドキならついていっても大丈夫かなって思ったとのことで。
    ショーカに信頼されて純粋に嬉しい気持ちと、だーかーらー最初の警戒心何処に家出したんだよもっと危機感を持て!!という気持ちでぐっちゃぐちゃになりながらもなんとか平然を保ち、じゃあバイト先のお店まで行こうと公園を後にする。
    すると、ショーカに裾を掴まれるメドキ。
    そうだ、今の彼は精神年齢が子どもなんだと改めて思いだし、メドキはショーカに手を差し出す。
    何の疑いも持たず、握り返すショーカ。
    メドキが先導する形で、そのまま二人で手を繋いだまま歩きだす。
    しばらく進み、さてこれからどうしようかとメドキが考えていると突然ショーカの足が止まる。
    メドキが振り替えると、表情が見えないくらい俯き動かないショーカ。
    ショーカ、どうしたの?進むの速かった?もしかして具合悪い?と声をかけると。
    「……大丈夫だから、子ども扱いしないで……」と若干低めの声。

    「もしかして……催眠が解けたのか?」
    「……うん」
    安心するメドキに対し、プイッとそっぽを向くショーカ。
    「ショーカ?なんか機嫌悪い?」
    「別に……こっち見ないでよ。
    っていうか手を離して、もう大丈夫だから」
    空いている手で蛇型ケープ(で呼び方合ってる?)の前の方を掴み顔を隠そうとするショーカ。ピーンッときたメドキ。

    「あー……記憶残ってて、恥ずかしい感じ?」
    「……わかってるなら、いちいち確認しないで……っ!」

    赤い顔を必死で隠しながら言葉尻強めに返すショーカに、思わず苦笑するメドキ。
    ごめんごめんと謝りながら、でも手を離そうとしない相方にショーカはケープを少し上げ、離してってばと睨みつける。

    「あー……うん。せっかくだし、このままお店まで行こうよ」
    「行かない。俺まだ仕事中だからギルドに戻る」
    「それなら大丈夫。さっきバッター達から電話があった時に、今日はショーカの面倒みるからって伝えてるから」
    「……それなら、催眠にかかったんだしVRCに」
    「『良いモルモットが増えたな』って喜ばれるだけだと思うよ」
    「……もう、何でも良いから離して……
    もう子どもじゃないから、一人で歩けるから」
    「んー……もうちょっとこのままじゃ、ダメ?
    俺が握っていたいんだ」
    「何それ……わけわかんない」

    親心でも芽生えたのか、どうしても離してくれそうにないメドキにショーカは色々諦めてため息をついた。
    その後、本当に店に着くまで手は繋いだままだった。
    途中通行人に見られたが、先の騒ぎがしれ渡っているらしく特にじろじろ眺めてきたりとやかく言う人達はいなかった。
    (そもそも全裸のマッチョが歩いていても気にしないし普通に会話したりしてるような町だから、男二人が手を繋いで歩いているくらい話題にもならないかもしれない)
    それでもなんだか居たたまれない気持ちで、ショーカの顔の熱はしばらく下がらなかった。
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