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    TNEDillusion

    スケベ

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    TNEDillusion

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    男子高校生審神者のSS途中
    BL、刀さに要素は無いです。

    男子高校生審神者SS 俺が小学生の時、父に尋ねた事がある。
    「父さん、審神者なんてやってて楽しいの?」
     そんな問いかけに、パソコンに目を通していた父は驚いたように俺に目を向けた。
    「え? 楽しいって、まあ楽しいばっかりじゃないけど、俺はこの仕事は結構好きだな。刀剣男士達もみんな気のいい奴らだし」
    「でも歴史なんてもう終わってる昔のことなんだよ? 何も新しいものが出来ないっていうか、いつも同じ事の繰り返しで飽きたりしないの?」
     すると父は少し困ったように微笑んで、座椅子の背もたれに身体を預けながら、そうだなぁと天井に視線を向けた。
    「確かに、飽きないかって聞かれたら飽きることもあるけど、でも、仕事自体には飽きても本丸のみんなと過ごすのは楽しいんだ」
    「……ふーん」
     俺と過ごすよりも? と言いそうになったのを飲み込んで、これ以上父の邪魔にならないように別の部屋に移ろうとした。すると、父は立ちあがろうとした俺の頭を撫で、こう言った。
    「それにな、真先(まさき)。歴史は昔のことかもしれないけど、歴史を守るっていうのは未来を作ることでもあるんだ。お前もいつか分かる時が来るんじゃないかな」
     その時の父の笑顔は、柔らかくも誇らしげだった。




     よく晴れた冬、本丸の中庭にある転送装置の前には、六人……いや、六振りの刀剣男士が集まっていた。六振りは俺が中庭に来るや否や、視線を向ける。俺はこの、期待のこもった眼差しがどうも苦手で、目を合わせられなくて視線を落としてしまう。
    「主、待っちょったぜよ!」
     陸奥守吉行が手を振りながら明るく話しかけてくる。
    「うん、待たせてごめん。えっと、みんな集まってる……ね、うん。一応、点呼とるね。隊長、陸奥守吉行」
    「おう!」
    「えっと、五虎退」
    「は、はい!」
    「堀川国広」
    「はい!」
    「山姥切国広」
    「……」
    「えっと、山姥切国広?」
     返事がなくて首を傾げると、隣に立っていた堀川国広が山姥切国広の背中をぽんと優しく叩く。
    「ほら兄弟、主さん困ってるよ」
    「むっ……俺のことはもういいだろう」
     促されてそう返してくれたけれど、やはり視線は合わないままだった。俺が言えたことじゃ無いけど。
    「ごめんなさい主さん、どうぞ続けてください」
    「うん。えっと、石切丸」
    「ああ、いるよ」
    「骨喰藤四郎」
    「拝命した」
    「えっと、今日はこの六振りで江戸時代の鳥羽に行ってもらいます」
    「おう! わしらに任せちょけ!」
     そう言って陸奥守吉行が自信満々に胸を叩いた。
    「ありがとう。じゃあ、お願い」
    「はい、行ってきます!」
     堀川国広が手を振ると、六振りは転送装置を使って出陣してしまった。
     思わず、はぁっと深くため息を吐く。俺が何かするわけでも無いのに、出陣を見送る時は緊張してしまう。
    「主、お疲れ様。少し中で休もうか」
     後ろからそう声をかけてくれたのは、近侍の歌仙兼定だ。
    「ありがとう、そうしようかな」
    「この前万屋に行った時に美味しいお茶とお菓子を買ってね」
    「何から何までありがとう。俺、まだ本丸のことよく分かってなくて」
     俺の本丸はまだ出来てからひと月ほどしか経っていない。父の後を継いで審神者になることになったけれど、継ぐと言っても同じ本丸を引き継げるわけでは無い。主が変われば霊力も変わってしまうから、そもそも引き継げないらしい。
     居間で待っていると、お盆に急須と紅葉を模した練り切りを乗せて歌仙兼定が入って来る。湯呑に注がれた少し濁りのある玉露から茶葉の香ばしさが広がって、少しだけ緊張がゆるんでくれた。
    「主は冬休みが終わったら、また高校に戻るんだろう?」
    「うん。本当は俺が大学を卒業するまで父さんが審神者を続けるはずだったんだけど、死んじゃったから」
     本当なら、俺が大学を卒業して審神者になってから父が政府に赴任するはずだった。けれど数ヶ月前のこと、父は突然亡くなってしまった。母は無理に審神者をやることはないと言ってくれたけど、ここで途絶えてしまうのは父に悪い気がして少し早めに審神者になった。
    「良かったのかい?」
     歌仙兼定が労わるように優しく問いかける。
    「うん、良いんだ。どうせやりたい事も無かったし、元々子供の頃から審神者になることは決まってたから、大学だって本当は行く必要も無かったんだ。ただ親が行けって言うから行こうとしてただけで、志望校とかもなかったしね」
    「そうか。でも、もし大学に行きたくなったら行っても構わないよ。それまで僕たちは本丸で待っているから」
    「……ありがとう」
     歌仙兼定の朗らかな笑顔を直視できなかった。それでもお茶は美味しくて、練り切りの甘さと良く合った。

     審神者の仕事は思っていたより忙しくて、刀装の選別や戦績の管理、鍛刀など、やる事は沢山ある上にその一つ一つに時間がかかる。中でも一番難しいのは、出陣先で起きたことの報告をまとめる作業だった。
     出陣先から戻ってきた陸奥守の書いた報告書に目を通しながら、パソコンの前で頭を捻る。
    「ねえ陸奥守、これって何て読むの?」
    「ん? ああこれは“けいちょう”って読むんじゃ」
    「けいちょう……初めての元号はやっぱり分かんないな」
    「なんちゃあない! ちくっと難儀に見えるけど、そのまま読めばええんじゃ」
    「なんちゃあ……?」
    「ん?」
     陸奥守吉行はなんでも無いことのようにその意志の強そうな顔を俺に向けたまま小首を傾げる。
    「あのさ、陸奥守。ずっと、その、言おうか迷ってたんだけど……」
    「どうしたが?」
     真っ直ぐ……あまりにも真っ直ぐ目を見て尋ねられると、思わず逸らしてしまう。喉まで出かけた言葉を飲み込んで、首を横に振った。
    「ううん、何でもない。早く報告のまとめを終わらせて、明日用の刀装作りに行かないと」
    「刀装ならわしがやっておくから、主はゆっくりやればえい」
    「ダメだよ、作るのは陸奥守でも判断するのは俺なんだから一緒に行かなきゃ。俺がもっと、ちゃんとやらなきゃ……じゃないと、父さんに向ける顔がない」
     父さんだって本当はまだ審神者をやりたかったはずなんだ。なのに跡を継いだ俺がこんなんじゃ、父さんの気持ちを踏み躙ってしまうようで、後ろめたい。
    「なあ、主。おんしゃは目標はあるがか?」
    「目標? 何、急に」
    「ほら、例えばこの本丸をどうしたいとか、こんな審神者になりたいとか、他には……そうじゃのぅ、欲しいもんとかそういうのはないがか?」
    「ええ……そんな、いきなり、欲しい物?」
    「わしはあるぜよ」
    「陸奥守の欲しい物?」
    「おんしゃの笑顔じゃ!」
     陸奥守の突拍子も無い冗談に苦笑いも出来ず、固まってしまう。陸奥守は時々こういう事を恥ずかしげも無く言う。世界を掴むとか、時代の夜明けとか、いちいち大袈裟だ。
     話しやすそうだと思ってこの刀を初期刀に選んだけど、間違えたかもしれない。陸奥守の言葉を聞かなかったことにしてパソコンに向き直ると、政府から通知が届いていた。
     そこには『戦力拡充計画』と書かれていた。
    「何だろうこれ。戦力拡充計画?」
    「新しい出陣先かのう?」
    「うん、そうみたい。難易度が選べるみたいだ。難しい場所の方が練度が上がるのかな?」
    「ほぉ、ええのう。せっかくやき、明日はここに出陣するのはどうじゃ?」
    「そうだね。とりあえず難易度の一番低い所から……」
    「そうじゃの、まだこの本丸は出来たばかりじゃし、主もまだまだ若いき、少しずつ強くなればええ!」
    「……うん」
     少しずつで良いのかな? 今の俺を見たら父さんはガッカリするんじゃないかなんて、そんな詮無い事を考えてしまう。でも、このままではいけないような気がして、パソコンの画面を見ていた視線がゆらりと泳いだ。もっとやる気を出さなきゃ。俺は今はただの高校生じゃない、審神者なんだ。父さんの跡を継いだんだ。俺が頑張らないと。俺が……父さんを死なせてしまったんだから。


    「主、今なんてゆうた?」
     中庭に集まった六振りの中で、隊長の陸奥守吉行が驚いたように目を見開く。
    「だから、今日の戦力拡充計画への出陣は、少し難易度の高い所に行ってもらおうと思うんだ。その方が練度が高くなるのも早いし、この本丸も今よりもっと強くなれる」
    「でものぅ、主、初めての場所やき、ちっとばかし慎重になっても……」
    「いや、でも……」
     どうしよう、どう伝えれば良いんだろう。言葉が見つからずにいると、堀川国広が手を挙げる。
    「僕は主さんに賛成です! この間の出陣だって全然問題ありませんでしたし、みんな強くなってるんじゃないかな?」
     続いて石切丸が頷く。
    「それに、主が私たちを信じてくれているならそれに応えたいしね。祈祷もしたし」
    「で、でも、僕は、ちょっと怖い……です。初めての場所ですし」
     五虎退が勇気を出してそう言った。
    「俺は構わない」
    「えっ えっと、じゃあ、骨喰兄さんが言うなら……」
     陸奥守はそんな皆んなを振り返って、眉を寄せる。
    「ねぇ、陸奥守。昨日、俺に聞いたよね、目標はあるかって。俺は、強くなりたい。父さんみたいに強い審神者になりたいんだ」
     俺がそう言うと陸奥守は少し考えるように腕組みをした後、困ったように微笑み、頷いた。
    「分かった、おんしゃがそこまで言うなら信じるぜよ。でも、無理だと思ったら直ぐに撤退するき、ええか?」
    「うん、ありがとう陸奥守!」
     他の五振りもお互いの顔を見て頷き合う。
    「ほんじゃあ行って来るき!」
    「うん、皆んな気を付けてね!」
     そうして、六振りは転送されていった。
     きっとみんなお腹を空かせて帰ってくる。今日は仕事もある程度片付いているし、歌仙兼定と一緒にご飯を作って皆んなを待つことにした。
     台所で大根を摺り下ろしていると、歌仙兼定がおや、と声を上げる。
    「主、見てご覧。雪だ」
    「え? わぁ、本当だ。もう直ぐ年末だもんね」
     言われて台所の窓から外を見ると、パラパラと大粒の雪が降っていた。
    「そうだね。主は年越しは家に帰るのかい?」
    「うん、帰ろうかな。母さんが心配すると思うし」
    「そうか。なら、ゆっくりしておいで。君はまだ若いんだから」
     まただ。
    「陸奥守にも同じような事を言われた。俺はまだ若いんだからゆっくりやれって」
    「へぇ、彼もそんな事を言うんだねぇ」
    「そりゃ、刀剣男士に比べたら人間は皆んな若いに決まってる……そんな事を言われてたらいつまで経っても強くなれないよ」
    「おや? 主は強くなりたいのかい?」
    「そりゃそうだよ! 早く強くなりたい。強くなって、一人前の審神者にならないと」
    「そんなに急がなくても、君なら直ぐに一人前になれる」
    「そんなの……お前たちが刀剣男士だから……死なないからそんな事言えるんだ」
    「え?」
     思わず口が滑ってからハッとする。歌仙兼定を見ると、驚いたように俺を見ていた。
    「ご、ごめん、変な事言って」
    「いや、僕の方こそ無神経だったね。でも、少しだけ聞いても良いかな、君の父上のこと。話したくないなら無理にとは言わないよ」
     歌仙兼定は火にかけていた鍋の蓋を閉じると、火力を弱める。再び窓の外に目を向けると、空が暗くなり始めていた。
    「俺の父さんは、天才だったんだ。子供の頃から審神者の才能があって、霊力も強くて、引退後に政府に入る事も決まってたくらい。でも……死んじゃって……いてっ」
     おろし金に指がひっかかり、微かに皮が剥けて血が滲む。
    「ああ、やってしまったか。絆創膏を貼らないと。取ってくるから傷口を洗っておくと良い」
    「うん、ごめん」
     戸棚の救急箱から絆創膏を取ってくると、俺たちは台所の隅にに置かれている椅子に腰かけ、歌仙兼定から渡された絆創膏で傷を塞ぐ。
    「……父さんが死んだの、俺のせいなんだ」
    「どうして?」
    「親からさ、大学に行けって言われてたんだけど、俺はどうせ審神者になるし、大学に行く意味無いから行く気無くて。そしたら父さんが俺をオープンキャンパスに……えっと、大学の授業体験にね、連れていってくれて……それで、せっかくだからって少し遠くの大学を選んじゃったんだ。まあ、住んでる場所が田舎だからどこを選んでも遠いんだけど。でも、大学に向かう途中に高速道路のパーキングエリアで父さんと喧嘩になっちゃって、俺が車から飛び出しちゃったんだ……そしたら、後ろから、凄い音がして……振り返ったら……父さん、トラックに……」
     話す声が震える。気付けば、涙がぼろぼろとこぼれ落ちていた。
    「そうか。辛い事を聞いてしまったね、すまない」
     声が出なくて、俺はただ首を横に振る。
    「でも、父上の死は君のせいでは無いよ。君が気に病むことじゃ無い」
    「違う、俺が……俺が変な意地張ったから……」
    「意地って?」
    「……俺は、父さんと違って、才能が無いから、だから大学に行かせたいんだろって……どうせ俺を審神者にさせる癖にって、そんなこと言ったって、父さんが困るだけなの分かってたのに、俺……俺っ……やり直せるなら……時間を戻せるなら、あの時に戻りたい。喧嘩なんかしないで、車から飛び出さないで、ちゃんと父さんの言う事を聞いて……」
     俺はまた困らせてる。困らせる言葉を選んでしまっている。歴史を変えたいだなんて、刀剣男士に対して言うべき言葉じゃ無い。そう分かってるのに、これは紛れもなく俺の本心で、気持ちが溢れて止まらなくなってしまった。
    「変えたいなら、変えたって良い」
     でも、歌仙兼定の口から発せられたのは想像とは全く違う言葉だった。恐る恐る顔を歌仙兼定の方へ向けると、彼は先ほどまでと変わらない、優しい表情のまま俺に微笑んでいる。
    「歴史を変えたいなら、変えたって構わない。だけどね、そしたら僕は、主を斬らないといけない。僕らに斬られる覚悟があるなら、変えに行っていい」
     俺はまるで身体が石になってしまったようだった。歌仙兼定に瞳の奥を覗き込まれたまま、指先すら動かせない。
     火にかけていた鍋の蓋がコトコトと音を立てて揺れる。歌仙兼定は立ち上がると蓋を開けて火を止めた。
    「でも、そうだね、出来れば僕は君を斬りたくない。だからどうか、君には君の未来を生きて欲しい」
    「……ごめん」
    「謝らなくていいよ、聞いたのは僕の方だ。この本丸に来てから一度も君の話を聞いたことが無かったから、話してくれて嬉しかったよ」
     そう言って、歌仙兼定はまた微笑んだ。
     その時、中庭の方から転送装置が起動する音が鳴る。第一部隊が帰ってきたらしいけれど、予定よりもかなり早い。難易度を考えるとこんなに早く帰って来られるとは思えず、嫌な胸の高鳴りがして、俺と歌仙兼定は急いで中庭へ走った。

     中庭にいたのは、傷だらけの刀たちだった。
    「五虎退! 大丈夫かい」
     歌仙兼定が、陸奥守に抱き抱えられた五虎退へ駆け寄る。
    「重傷じゃ、手入れ部屋に連れて行っちょくれ」
    「分かった、他に傷の深い者は……石切丸と堀川国広か……手入れ部屋が足りない、より傷の深い者から入れよう。主、手入れ部屋を……主!」
     歌仙兼定が俺に声をかけているのに、身体が動かない。五虎退の身体は傷だらけで血も滴り落ちている、早く手入れをしないとなのに、なのに……身体が言う事を聞かない。
    「真先!」
     陸奥守が俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。動かないと、早く手入れ部屋に、皆んなを……

     気が付けば、俺は自分の部屋で布団に寝かされていて、視界に真っ先に入ってきたのは傍らに座る陸奥守だった。
    「主、目が覚めたがか」
    「陸奥守……あれ? 俺は……」
    「気絶しちょったぜよ。重傷を見たのは初めてやき、気が動転したんかのう」
    「そうだ、五虎退! 石切丸と堀川も!」
     ガバッと布団から起き上がり、部屋を飛び出す。
    「そう急がんでもええ。今は歌仙と山姥切が手当てしてるき。ただ、手入れ部屋を動かすには主の霊力が必要じゃけん、本格的な事は出来んけれど」
     陸奥守も立ち上がり、俺と並んで廊下を歩く。
    「敵……強かったの?」
    「そうじゃな、思ってたより」
    「……ごめん、俺が陸奥守の忠告を聞いてたら……」
    「あん時は皆んな主に賛成しとったき、おんしゃだけの責任じゃにゃあよ」
    「でも……」
     脳裏を過ぎるのは五虎退と、それから父さんだった。
     俺はまた殺してしまう。才能が無いから……強く無いくせに強がって、そのせいでまた殺してしまう。
     手入れ部屋に入ると、五虎退と石切丸が横たわっていて、歌仙兼定と山姥切国広が二振りのそばに居た。
    「主、手入れを頼んで良いかい?」
    「うん、待たせてごめん。始めるね」
     俺がそう言うと、歌仙兼定と山姥切国広が部屋の外に出る。手入れ部屋の襖を閉めて、目を閉じ、手入れ部屋に結界を張るように霊力を込めた。霊力が部屋を巡回して満ちるのを待ってから目を開ける。
    「後は、これで時間が経つのを待つだけだよ」
     俺が皆んなに振り返ると、皆んなはほっと一息ついた。
    「本当は兄弟も早く入れてやりたいが、部屋が空いてないからな」
     山姥切国広が不服そうにそう言って、被っている布を摘まんで顔を隠した。
    「堀川国広は何処にいるの?」
    「自室にいる」
    「じゃあ、少し見てくる。山姥切はどうする?」
    「俺は先に湯浴みをする。どうせ俺が居たって邪魔なだけだろ」
    「山姥切、そがな事言いなや」
     山姥切は陸奥守の言葉を殆ど聞かずに踵を返す。


    つづく
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