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    Netto_KIKAKU

    @Netto_KIKAKU

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    Netto_KIKAKU

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    処刑道具が処刑人になるまでのお話

    信じてたのに 僕らは、今は「処刑人」として魔界に存在する。
     けれど、昔は違う。
     昔は人間共の世界にいたんだ。
     昔は人間共の都合で作られたんだ。
     今は、ナターリャ様に作られ、彼女に仕えている。
     けど、昔は違う。

     僕らは昔、人間共の手によって作られた「人を痛めつける道具」として作られた。
     作られた時の記憶なんてない。
     気づいたらいたんだ。
     作った奴らの顔なんて覚えてない。
     けれど、覚えているのは昔の「処刑人」の奴らだった。
     「処刑人」は、悪を働いた人間を「痛めつける」為にいる。
     その時、「処刑人」が使うのが、僕ら「人間を痛めつけつける為の道具」だ。
     僕らは、あいつらが好きだった。
     僕らを大切に思ってくれていた。
     人間を痛めつけ終わった後、いつも僕らの近くにやって来て僕らに
     「よくやった」「お疲れ」
     と言ってくれたんだ。
     この時の僕らの感情はない。
     けれど、あいつらが僕らに「礼」をしていた事はよくわかっていた。
     それに、その「人間を痛めつけつける事」を見ていた人間共は、悪を働いた人間に罵声をあげながらも、「人間を痛めつけつける事」が終わると、歓声で町が包まれた。
     さっきも言ったが、この時の僕らの感情はない。
     けれど、あいつらは僕らの働きを認めていてくれたのはわかった。
     そして悪。
     僕らは、最初、「人間を痛めつけつける事」に戸惑いを感じた。
     しかし、この作業を続けているとこいつらは生きている資格はない。と思うようになった。
     これが「ペットは飼い主に似る」と言う事なのか?は分からない。
     けれど、僕らがあいつらに似てきたと言うのはわかっていた。

     けれど、その時間は長続きしなかった。
     
     人間共が、僕らを見捨てた。

     人間共はだんだん僕らの働きに違和感を感じ始めたんだろう。
     人間共は、その時間から僕らを避け始め、僕らに向かって罵声を浴びせた。
     もちろん、あの「処刑人」達もそう。
     人間共に「人殺し」「悪魔」「死神」と罵声を浴びせられ、最終的には自分で死んでいってしまった。
     
     最終的には、僕らの役目は終わった。
     しかし、許せない奴らがいた。

     そう。人間共だ。

     僕らを作ったくせに、僕らを見捨てて。
     僕らに向かって歓声を上げていたくせに、罵声を浴びせ。
     僕らと国の為に作った「処刑人」に入ったのに、人間共の都合で死んで…
     許せなかった。
     あいつら僕らを見捨て、こき使ったくせに。
     だから人間が嫌いなんだ。
     人間には「悪」がたくさんいるんだよ。
     だから信用できないんだ。
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