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    Sora

    @A0S0Ra_mlzv

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    書きかけや完成したものごちゃまぜです📝
    ⚠最近は龍如7の総帥殿と参謀のペア多め⚠

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    Sora

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    龍7/馬趙
    互いに向ける想い
    ※フォロワー様から頂いたネタから作成
    ※付き合ってる馬趙
    ※ゆるめの監禁表現アリ
    ※お互いが自分にとって大切な存在

    #龍が如く7
    ryuGaGotoku7
    #馬趙
    zhaoMa

    互いに向ける想いこの部屋に閉じ込められてもう何日経ったかも分からない。
    事の始まりは、自分の行動の身勝手さだったのだろう。
    だろう、というのは、そこについての記憶が曖昧だから。
    覚えているのは自分の右腕である馬淵の意見を無視して、独断で自ら敵組織へ乗り込み大怪我を負った事。
    いつもなら心に余裕があり、自暴自棄になることなんてない。
    だが、今回は違ったのだ。自分の右腕且つ一番大切な存在である馬淵を傷つけるような真似をされたのだ。
    部下に探りを入れさせ、敵対組織の情報を聞いた時にその事が耳に入ってきた。
    それを聞いた時には理性なんてもう欠片も残っていなかった。
    組織のことも大切だが、彼のことはそれ以上に大切だった。
    全て事を終えた後、彼がその場に駆けつけてきて怒られた。今まで以上に、見たことのない顔と聞いたことのない声で。
    ただその後のことは怪我のせいで意識を失って覚えていない。
    気が付くとこの部屋に居て、怪我の手当ても済まされていた。
    恐らく彼がこの部屋に連れ来たのだろう。鍵も彼が持っているようで、内側からは開けることが出来なかった。
    ここに来てから彼の姿は見ていない。時折、彼の部下が様子を見に来てくれて、その時に彼のことを問うが「もう少しご辛抱下さい。」とだけ言われてしまい、聞く事にも疲れてしまった。


    「あーぁ…、やらかしちゃったかなぁ…。」


    ベッドの上に寝そべり窓から見える景色をボーっと眺めた。
    もちろん窓にも鍵はついていない。
    彼のあの怒り様、収まるまでは大人しくしておこうと思った。


    「でも…、暇、だ、なぁ……すぅ……。」


    また目を閉じてみると、ゆっくりと眠気が襲ってくる。
    再び目を開ける事も面倒くさくなり、そのまま眠りに落ちた。
    そして、次に目を開けた時に見えたのは彼の姿だった。


    「ん…、ん?ま、ぶち…?」

    「…起きたか。」


    彼は血に濡れたであろう服を脱いで、肩に負った傷を自ら手当てしていた。
    何事かと勢いよく飛び起きて目を見開く。


    「馬淵っ!!その怪我、どうしたの!!」

    「…いや、何でもねぇよ。」

    「何でも無くない!!!見せてっ!!」


    彼の腕を無理やり掴んで傷口を見る。
    どうやらそこまで深くは無いようだった。
    だが、そこだけでなく彼の頬や腹部等にも同じような傷が見え、救急箱から包帯や消毒液を取り出して応急処置を施した。


    「……、何で、こんな怪我したの。」

    「何だって良いだろ。」

    「良くない!!良くないよっ!!!」

    「…良くねえ、…な…。」

    「…えっ?わっ、…きゃっ…!!」


    何が起こったのか、突然のことで頭が追い付かなかった。
    身体が倒されてベッドに思いきり身体が沈む。
    ギシリとベッドの軋む音が鳴ると共に、彼に両手を拘束され見下ろされていた。


    「っ…!!まぶ、ち…??」

    「お前も…、あの時そう言って、飛び出ていったよな?何でも無いとか何とか言ってよ。」

    「…!!!…っ、そ、れは…!」

    「お前が出て行って、GPSで追っかけたら、……、お前…、死にそうになってて…、マジで、ビビった…。」


    そう言って手を離してから背中に腕を回して抱きしめてくれた。
    耳元で聞いた彼の言葉は震えていて悲しそうだった。


    「…ぁ、ごめ、ん…、まぶち…、ごめん…っ…。」


    彼は本当は自分のことを大切に思ってくれている。
    総帥として立ち振る舞う場面ではいつも厳しく接してくる。
    その厳しさこそが彼の優しさであることはずっと前から知っていた。
    けれど、二人で居る時の彼はいつもよりも柔らかくて砕けたような優しさを見せてくれた。
    だからこそ、こうして自分の存在が危ぶまれていた今、心の底から悲しみの感情を顕わにしていた。


    「っ、まぶち、ごめん、俺…、怒りに任せて、まぶちの気持ち、考えてなかった…、…混ざって、ごめん…。ちゃんと、できなくて…、ごめん…。」


    そう言うと彼は少しだけ身体を起こしてこちらを見てきた。
    その目元は少しだけ赤くなっているのが分かる。
    そんな彼の顔を見ると、胸の奥が締め付けられ目元からつぅと雫が零れ落ちていった。
    自分も同じだ。彼が居なくなったらどうする?
    自分の身勝手で彼を殺すことになったらどうする?
    そう改めて思った瞬間に、更に涙が溢れて止まらなくなった。
    今こうして感じる彼の体温、声、吐息…。
    それを守るのも壊すのも自分自身なのだ。


    「…、あき、ら…、もう、しない、からっ…っ、うっ、ごめ、んっ…っ」


    泣きながら放った言葉に、彼は強く抱きしめて応えてくれた。
    まだ少し震えている彼の身体に触れながら、ゆっくりと彼と口づけを交わし合う。


    「…あきら…、あきら…、昌…。」

    「……呼びすぎだ…。」

    「…だって…。…傍に居るって、もっと…、感じていたいから…。」

    「……、お前と違って、理性残してちゃんと動けるからな…。」

    「あはっ…、失礼だなぁ…。……、……ねぇ…、…大好き…。」

    「……あぁ…。」


    短い返事でもその声色はとても優しくてちょっぴり嬉しそうなものに聞こえた。
    それを聞いて安心し今一度彼に身を委ね、夜が明けるまで愛し合ったのだった。
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