薔薇少年のなんてことない過去話両親は俺を一流に育てあげようとしていて、俺はそれをずっと愛ゆえの鞭だと思っていた。だから要望に答えようと必死に努力した。
学校でも常に人に愛して貰えるように頑張った。
だけど奇病にかかってから、今までの生活が一変してしまった。
両親が俺のことを汚物のように扱い始めたんだ。
近所の人達からも怪訝な目で見られることが多くなったし、それに耐えきれなくなった両親は事ある毎に俺に罵声を浴びせ続けた。
俺の居場所は学校だけだった。
奇病にかかった俺を見て、かっこよくなったじゃん!どんな感じなの?とクラスの皆はほぼいつも通りに接してくれた。だけど、奇病になったのにいつも通りにすごす俺が気に入らない奴がいたんだろう。
「奇病は移るらしいから近寄らない方がいいぜ。」
1850