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    石砂糖

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    石砂糖

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    まーじで書きかけの笛縁剪砥の夢小説 出来上がったらちゃんと名前変更できる所に投稿します

    いい色に焼けたトーストを齧ると、しゅわりと心地よい音が聞こえる。
    テレビではロボットが料理を運んでくれるレストランを特集している。
    こうやって日常の中でロボットの話題を見かける度、私はある人の事を思い出す。
    機械研究部の、笛縁剪砥だ。
    私自身は機械研究部でもなんでもない、ただのクラスメイトだから、彼とはそこまで接点があるわけではない。しかし、彼の仕草や見た目に惹かれてしまって、つい目で追ってしまうのだ。
    何か、彼と近づけるきっかけがあれば、この"気になる"気持ちもまた変わっていくのだろうか。
    トーストの最後のひとくちを口に放り込んで、テレビを消した。

    ◆◆◆
    帰路を逆走する。いつもなら、少し忘れ物をしたくらいで教室まで走ることは無いのだが、金曜日にプリントを忘れて帰るのは避けたかった。
    わざわざ部活のない土曜日に取りに来るのも嫌だった。
    廊下を走っても、咎める人はいない。これ幸いと全力疾走で教室へ向かう。
    教室のドアをガラリ、と誰にも配慮をせずに開けると、窓側の席に突っ伏して寝ている笛縁くんを見つけた。
    今のドアの音で起こしてしまわなかっただろうか。と心配になる。しかし、このまま寝ていたら、教室に鍵をかけられてしまうだろう。
    彼の寝顔を見るのは始めてだ。眼鏡を外しているせいなのか、いつもより幼く見える。
    とりあえず忘れ物のプリントを回収して、起こすことにした。

    「……笛縁くん?」

    何度か机をノックして、名前を呼ぶ。すると彼はビクッと肩を震わせて顔を上げた。

    「ん、あ、あれ……伊月、さん……?」
    「起こしちゃってごめんね、でも、このままだと笛縁くん、閉じ込められちゃうから。」

    目を擦りながら、こちらを見つめてくる。
    まだ眠そうなその目に、いつものクールな印象は感じられない。なんだか可愛らしいと思った。
    そんな私の感情を知ってか知らずか、彼はふわぁっと欠伸をした。

    「そうだね……ありがとう。所で、伊月さんは何で教室に?」
    「ちょっと忘れ物を取りに来ただけ。」

    ひらひらとプリントを揺らすと、彼もそれを見て納得してくれたようだ。

    「じゃあ、私は帰るね。二度寝しないで早く帰るんだよ?」

    そう言って、自分の荷物を持って教室を出ると、後ろから「さようなら」という声が聞こえてきた。
    思わず頬が緩むのを感じる。

    「また来週ね、笛縁くん。」

    彼に届くように呟いて、階段を下っていった。

    ◆◆◆
    湯船に浸かりながら今日の事を思い返す。
    忘れ物をしたと気づいた時は焦ったが、教室まで戻ってみると、寝ている彼の姿を見れたのだ。
    何か、運命的なものを感じてしまうのは少しロマンチストすぎるだろうか。それにしても、あの時の彼の寝起きの顔はとても無防備だった。普段とのギャップもあってとても可愛いかったと思う。
    今日一日だけで色々な一面を見た気がする。
    彼の事をもっと知りたいと思ってしまうのは、きっと恋心を抱いているからだ。
    彼がどう思っているのかは分からないけれど、また来週も話せると良いな。
    そう思いながら、お風呂を出た。
    ◆◆◆
    月曜日、教室に入ると笛縁くんは既に登校していた。そして、私を見つけるなり、近寄ってきた。

    「おはよう、伊月さん。昨日は本当に助かったよ。」

    彼の笑顔にドキッとする。それを悟らせないように
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