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    AntilockBlade

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    東雲絵名誕生日おめでとう小説
    初心者、主に絵名と彰人(愛莉と瑞希が名前だけ)
    急いで書いたので誤字とか表記間違いはすみません…なんでも許せる方だけ見て…

    絵名の部屋

    「寝れない…」
    現在の時刻は午後11時12分。今日は久しぶりに愛莉と買い物に行って散々歩いたのだからもう少し眠くなってもいいものだろうに。夜風でも浴びようと窓を開けると空はどんよりと雲っていてさらに私の気分を落ち込ませた。
    「明日はせっかく私の誕生日なんだからもう少しいい天気でもいいじゃない…」
    なんて呟いてみる。別にロマンチストでもないが自分の誕生日に星が瞬いてたら素敵だと思う。瑞希なんかに聞かれたら「映えるからでしょ〜笑」なんて言われそうだけども私だってそれくらい思う。星を期待するのをやめて自分の部屋に視線を戻す。画材、服、雑誌などで散らかった床が目に入る。

    「…掃除でもするか」

    まずは床のものを一通り片付けたあとなんとなく何を入れたかも忘れた引き出しを開けた。小学校や中学校の時のプリントが煩雑に詰まっている。何か大事なものが見えた気がしてプリントをかき分けて手を伸ばす。

    「あ」

    そこにあったのは、




    東雲家廊下

    ゴミを詰めたビニール袋を片手に部屋を出るとお互いに眠れないのだろうか、彰人に出くわした。

    「なによ、まだ起きてたの?早く寝なさいよ」

    「夜更かしばっかりしてるお前だけには言われたくねぇよ」

    「…まぁ、そうよね……」

    適当な言葉を交わしたところでさっき見つけたものを思い出す。

    「ねぇ、これのこと、覚えてる?」

    私が取りだしたのはさっき見つけてばかりの絵だ、それも、彰人が幼い頃私の誕生日にくれた。予想通り彰人は驚いたような顔をしている。しかしすぐにいつもの表情に戻る。その顔を見て私は続けた。

    「彰人はさ…小さい頃からサッカーも、絵も、歌も才能があったよね。小さい時はあんたもあいつに言われてよく絵も描いてたし。…正直さ、嫉妬してたんだよね。才能のあるあんたに」

    「おい…」

    「私がこの間絵を辞めそうになったとき、諦めそうになったときその…いろいろ…言ってくれたじゃない?小さい時のことを思い出したの。まふゆもそうだけど…才能のある奴らに私の事なんか分からないって思った」

    「…」

    「でもさ、今この絵を見て構図も、色使いも、才能の片鱗を感じるのに、嫉妬の気持ちなんて少しも出てこない」

    「…」

    「私は…絵に、才能に、何も感じなくなっちゃったのかな」

    違う、全然違う、私はこんなことを言いたいんじゃないのに。気持ちと目線はどんどん下を向いていく。こんな自分が嫌だった。

    「違ぇだろ」

    沈んでいく私の頭の中に彰人の声が響く。はっとして顔を上げると何かを決心したような顔の彰人が私の瞳に映る。

    「俺はサッカーも、絵も、辞めた。諦めた。だけど決めたんだ、音楽をやるって。お前は俺と同じように決めたんだろ?親父に散々言われても、挫けても、絵を描き続けるってな」

    呆然とした顔の私を置いて彰人は部屋に帰ったかと思ったらすぐに出てきて、何やら包装された四角い箱を渡してくる。

    「開けてみろよ」

    そう言われて包みを開くと中には最近切らしたばっかりの画材が入っていた。少しの間それを見つめたあと私は思わず顔がにやけてしまった。

    「うん、私は絵を選んだ。描き続けることを選んだ。私は…私達は、作り続けなきゃいけないんだから」

    私の言葉の意味がよく分からなかったようで彰人は困惑したような顔をする。しかし、それはすぐに戻って

    「ま、それは誕生日プレゼントだからな。ありがたく受け取れよ。というか、明日はあの店の限定イチゴのパンケーキオレに奢らせるんだろ。早く寝ろよ、起きれなくても知らねーぞ、置いてくからな」

    「はぁ?起こしなさいよ。誕生日なんだからそれぐらいサービスしなさいよね」

    「逆ギレすんな」

    「ふん…じゃ、私は寝るから。………………プレゼント、ありがと。おやすみ」
    少し照れくさいけど、一応お礼の言葉を述べて部屋へと帰る。掃除を始めた時にはあんなに曇っていた気持ちがなんだか晴れやかだった。ふと窓から外を見ると雲は晴れ、星が瞬いていた。



    絵名の部屋

    あのメンバーで、作り続けるなんて自分で口に出した事がなんだか嬉しくなった。

    「ま、やれることをやっていくだけよね」
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    AntilockBlade

    CAN’T MAKE東雲絵名誕生日おめでとう小説
    初心者、主に絵名と彰人(愛莉と瑞希が名前だけ)
    急いで書いたので誤字とか表記間違いはすみません…なんでも許せる方だけ見て…
    絵名の部屋

    「寝れない…」
    現在の時刻は午後11時12分。今日は久しぶりに愛莉と買い物に行って散々歩いたのだからもう少し眠くなってもいいものだろうに。夜風でも浴びようと窓を開けると空はどんよりと雲っていてさらに私の気分を落ち込ませた。
    「明日はせっかく私の誕生日なんだからもう少しいい天気でもいいじゃない…」
    なんて呟いてみる。別にロマンチストでもないが自分の誕生日に星が瞬いてたら素敵だと思う。瑞希なんかに聞かれたら「映えるからでしょ〜笑」なんて言われそうだけども私だってそれくらい思う。星を期待するのをやめて自分の部屋に視線を戻す。画材、服、雑誌などで散らかった床が目に入る。

    「…掃除でもするか」

    まずは床のものを一通り片付けたあとなんとなく何を入れたかも忘れた引き出しを開けた。小学校や中学校の時のプリントが煩雑に詰まっている。何か大事なものが見えた気がしてプリントをかき分けて手を伸ばす。

    「あ」

    そこにあったのは、




    東雲家廊下

    ゴミを詰めたビニール袋を片手に部屋を出るとお互いに眠れないのだろうか、彰人に出くわした。

    「なによ、まだ起きてたの?早く寝なさいよ」

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