あこがれ。(ウラ良) 憧れていた景色がある。
昔、父さんと母さんが経営していた珈琲店。
改造されて今は、過去とは違ったお客さんが来る。
古めの扉が開くと光が差し込んでくる。
僕はいつもテーブルを拭きながら、その光景を眺めている。
光とともに訪れるコート姿の男性を、姉さんはそっと出迎える。
口元に花のような笑みを差し、ノスタルジックなミルをカウンターに残して。
【あこがれ。】
この日、敵が現れたのは良太郎がのどかな散歩を嗜んでいる時だった。平日火曜の、バイト定休日。敵は はぐれイマジンで、ちょうどウラタロスが良太郎周辺を浮遊して一緒に散歩していたところだったので、そのままウラタロスとふたりで片付けた。
電車斬りをなんとか極めたライナーフォームの良太郎の背を護り 青い海亀イメージのイマジン体で実体化したウラタロスが もう一人の雑魚を成敗すると、ふたりで ふぅっと溜息を揃える。時の運行に害なす悪者、私情を挟めば、馬に蹴られて死んでしまえのお邪魔虫。
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