合コン行ったら女がいなかったエネアドカラオケで合コンをセッティングするから来ないかとオシリスに誘われた。
既にネフティフという清楚な女性に片思いしているセトは即答で断ったが、なんとそのネフティフを合コンに呼んでくれると言う。断る理由などなかった。
当日、大学の講義が長引き遅刻してしまったセトは早足で向かった。高鳴る胸を押さえ扉を開けたそこには―――
3人の男しかいなかった。
オシリスが「やっと来たか」と言い、ホルスがなぜか頬を染めながらペコリと頭を下げ、アヌビスが背を向けたままセトに気づかず歌を熱唱していた。
「ネフティフは?」
ここに彼女がいないのはおかしい。どうかトイレとか何かちょっと外に出ているだけだとかそんなありきたりな理由でありますように祈りながら問う。
680