あとがき・タイトル
「卒業旅行」はシンプルに千早の大学卒業でもあるし、野球を嫌いだと言ったままの自分からの卒業、嘘はつかなくても本音を言うのはまだ苦手な自分からの卒業も含んでます。藤堂にとっては「寂しい」なんて言えない自分からの卒業。(藤堂は小さいころから「お母さんいなくて寂しい」と感じても押し殺してたんじゃないか、甘えるの苦手で自分ががんばらなきゃという思いが強かったのがイップスの一因にもなったんじゃないか、というのが私の妄想)
そもそも修学旅行の続きのタイトルが卒業旅行って素敵では?という思いも
・呼び方
5年も付き合ってたら呼び方も変わるかな〜とも思ったんですが、あえて変えないコースも好きなので今回はそれで…むしろ周りが名前呼びになって(スポーツ界のイメージ)、2人だけ名字で呼びあってるのも特別感あっていい。
・冒頭
修学旅行より前の一コマ。嘘つくのは嫌だけど、声には出したくない時期。
・p8、9
プロ入りとなると千早も緊張とか不安は多少あると思うんです。フィジカル部分での足りなさはどこまでもついてくるし。自信の方が割合が大きいとは思うんですがちょっと揺れてる千早と、千早と海の因縁?は知らないけれど千早のことはずっと見てきたから単純ストレートに背中を押す藤堂。
・p13
馴れ初めを一番聞いてくるのは圭ちゃん。二番目は桐島兄ちゃんだといいな。
・p14
千早をいいように扱う一枚上手な藤堂が好きです…。小説のおにぎりの話で「藤堂もやればできるんじゃん…(?)」ってなりました…。
・p16
さらっと野球好きだって言うとこが見たかったので。藤堂から見たら自然に見えるように、今更ーって思われるように。ただ千早にとってだけ、大きな出来事になるように表現してみました。でも千早も言ってみたら心が軽くなって、それを藤堂に言う気はないけれど、でも藤堂がいたからこそできたことだなぁとは心の中で思ってたらいいなと。
・p17
「何か文句でも?」は修学旅行の話から持ってきました。言い回しでつながり出すの好きです(私が)。
・p20
はじめにも書いたんですが、藤堂って寂しいって言うの苦手だと思うんですよね。「寂しい」という気持ちや言葉を使いこなせないというか、自覚する前に押し込んじゃいそうというか。でも千早を好きになって、「好き」を知って「独り占めしたい」を知って、それができなくて「寂しい」を知って…5年経ってようやく伝えられるとこまでいくのかなぁと。そんな妄想がここに詰め込まれてます。(漫画上の表現は圧倒的に足りてない気がしますが…)
・p23
そんな藤堂を見て変わったなぁと思う千早。でもそれは藤堂にとっていい変化なんだろうなと、温かい気持ちになる千早。
・p24
伝えてくれて嬉しい気持ち、俺も君のおかげで変わってきてますよという感謝、あらためて目の前の恋人が愛しい気持ち。優しく溢れるように好きと伝えることができる、っていうのが藤堂と過ごした時間を感じさせてたらいいな…(?)
・まとめ
2人とも一回野球を離れ、そして高校で克服して再開できたっていう共通点があるけれど、さらにその一個奥の部分、藤堂は一人で抱えちゃうところ、千早は本音を言わないですませるところ(こう書くと似てるな)、その成長のきっかけにお互いがなっていればいいなぁと思います。とどちっていいな。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。