(蛍　視点)またいつか会うその日まで探していた兄が世界を脅かす存在の頭領となっていた。
再会したのも束の間、兄は去ってしまった。
『天理との闘いが迫っている。』
『旅の終点にたどり着けば、お前もこの世界の淀みを理解するはず。』
『旅の終点でまた会おう、蛍。』

ショックは大きかった。
だがそれと同時に、空が心配になった。
空は優しい。どんな人にも…特に私に対して気を配ってくれる。それも程よい距離感で。
冒険が好きなのは私と同じだ。でも無下に人や動物を傷つけたりすることは好まない。
ただ優しいだけじゃない。決断を迫られれば、それはそれで分別つけてきちんとつける。
だからこそ心配なのだ。祖国の復興への気持ちは私も同じ。だけど、どこか無理してるように見えた。

(空　視点)またいつか会うその日まで探していた妹が世界を脅かす存在の頭領となっていた。
再会したのも束の間、妹は去ってしまった。
『天理との闘いが迫っている。』
『旅の終点にたどり着けば、空もこの世界の淀みを理解するはず。』
『旅の終点でまた会いましょう、お兄ちゃん。』

ショックは大きかった。
だがそれと同時に、蛍が心配になった。
蛍は強い。どんな悲惨な状況でも怯まない。膝を折ることはあっても、決して臆することはない。その姿勢こそが危なく感じたことも幾度とあったが。
泣いたとしても何もなかったのようにすぐに平気な顔をする。

「蛍…」
憂わしげなそれは空(くう)に消える。
ここで立ち止まっても何にもならない。いくら頭を抱えたところで答えなんて見つからない。

雾气弥漫(第七章🥩)这种无法言说的心情并未持续太长时间，稍稍回过神的绫人却被你一把推开，奋不顾身的朝着门口跑去。


你要离开稻妻！一定要！达达利亚答应过你一定会回来找你的，你不相信他会死在绫人手上！你要去见他！


后颈处的衣领被猛然的拽住，绫人阴沉的目光盯得你脊背发凉，不禁打了个寒颤。


只是稍稍一用力，你就被绫人甩到了墙上，等落到地面时，你还不小心碰倒了一旁的挂衣架。


只在呼吸之间，疼痛就从脊骨传来，还未适应疼痛，绫人便径直的走了过来，就那样冷漠的看着你因为疼痛而蜷缩的身子。


在痛苦之际，绫人抓紧你的发丝逼着你与他对视着，阴沉的脸庞一下子就压了过来，在你的痛苦中与你纠缠。


无论你怎样抗拒，绫人都能不费吹灰之力让你臣服，无论是床上亦或是现在这场唇齿间的斗争，你都被他压的死死的。