白晶都市で生まれた青年は7歳の時、並外れた膨大な魔力を持ちながら「虚弱体質で長く生きられず、子孫を残すことができない」と天命を受ける。唯一無二の友人とも引き離され、明かりのない地下研究所で精神と肉体を刻々と消耗するだけの日々を過ごした。
「いっそのこと殺してくれ」
何度そう思ったか。認識できるほど死へ近づいていく身体に、もはや生きる意味など見出せなかった。
…あの、"災厄の星"に出逢うまでは。

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