賑やかな食卓「わあっ、すごーい!」
大きなテーブルに所狭しと並ぶ豪華な料理に、ヴィオレナは瞳を輝かせる。彼女の声につられてか、はたまたごちそうの匂いに引き寄せられてか、ガジも顔を出した。
「ねえねえ、これ全部アタシの」
ヴィオレナの視線の先には、山のように食事が盛られた大皿を持ってやって来たハルマがいた。ギリギリ残っているスペースにどうにか皿を置き、ヴィオレナに微笑みかける。
「ああ。どれもヴィオレナのために作ったものだからな、好きなだけ食べるといい」
「ほんとっ あのお肉もおいしそうだし、あのサラダもおいしそう〜……!」
ヴィオレナの顔がますます輝いた。その横でガジも待ち切れないとばかりに、舌なめずりをしている。
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