S字結腸開拓&調教ホルセトホルスは童貞だ。正確には、だったであるが。
麗しの砂漠と戦争の神である叔父様、セトを抱くまでは女性との行為も皆無だった。
そんなことにうつつを抜かしていられるほど、母と二人きりでの下層生活は生ぬるいものではなかったのである。
だからと言って恥じているわけではない。
情も沸いていない相手と体だけ貪りあって快楽を
感じたとしても、それは単なる傷の舐めあいで
辛さを分けることにはなっても、愛を与え合うことは決してできない。
それならば、しない方が余程マシだとホルスは真剣に考えていた。
だが、叔父様であるセト相手だと話は違う。
筆おろしの記憶は散々で、あれはセクメトに唆されたセトがホルスを襲い、結果マウントの取り合いの延長線上に、過剰なまでに分泌されたアドレナリンがうっかり性的興奮と結びついて理性が効かず、なぜか弱体化したセトのことを手酷く抱いてしまった。その後、ものすごく後悔した。
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