《桜の挿頭草》
あの御方がおわす広大無辺なあの城には
今だ俺たちが見たことがない
桜雲咲き乱れる場所があるという。
そこに咲く桜の枝を手折り、
褒美として自らの御手で
俺の頭に挿頭してくださった。
なんという誉れであることか。
あの御方はこう語った。
「薄桜、真紅、白橡、虹のまなこ
まこと錦上花を添える有様、私は気分が良い」
画像加工は専属絵師 翠蓮によるもの。

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