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    とよ/ことよ

    @r9gk_co104

    とよ(ことよ)の落書き倉庫です。

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    とよ/ことよ

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    ふってわいたネタ話。
    Twitterで呟いてたので、スレッドで続けたネタも載せてます。

    マゼヴェルで記憶喪失ネタ。
    いつか書きたい…。

    #マゼヴェル
    mazevelle.

    恋のまじない立ち寄った村で呪われたマゼル。
    目を覚まさないマゼルの前にはヴェルナー。
    解呪には「大切な人への想い」が必要で、解呪してしまえばマゼルの中から相手への想いが消える。
    相手の存在がなくなるわけではく、ただ、抱えていた感情がゼロになる。記憶もちゃんと残っているけど、伴う感情が消えているから、只の映像記録でしかなくなる。
    という前提でーのー。

    口づけて、マゼルにとって大切な人であれば目覚めとともにその感情を亡くし、そうでなければ目覚めず同じ呪いの中に囚われる。
    聖女はその身分から、試すことすら許されず、仲間の眼を盗んで実行することを恐れて王城へ隔離され、ヴェルナーの中で一番安全で確実な人の助力は求められない。
    聖女への恋を失っても、最終的に結ばれる相手だからいずれまた恋をする。一時の喪失で済んだはずだった。
    次に家族。父・母・妹、誰を選んだとしても家族思いのマゼから家族への愛情を奪うのは、彼にも家族にも大きな傷を負わせるし、魔王討伐を果たしてくれる彼から、家族を奪うことなど許されないだろう。
    閉鎖的な村の中で育ったマゼルの世界は狭い。
    狭すぎて、彼の「大切な人」というカテゴリーに入れた人間は、あと一人しかいない。
    うぬぼれでも奢りでもなく、過ごした時間が物語る関係が自分とマゼルの間にはある。
    ゆっくりと身をかがめて人形のように横たわるマゼに顔を寄せる。
    肌をかすめる呼吸に、ほっとしながら、けれど目を覚まさないことに胸を痛める。
    ゼロからもう一度今のような関係を築けるかは分からない。
    分からなくても、もう選択肢はない。
    すでに7日、マゼルの意識は戻っていない。
    あらゆる手を尽くして解呪を試みたけれど、結果は惨敗。最初から分かっていた解呪方法以外、手がない。
    このまま眠り続ければいずれ、マゼルは衰弱の果てに--。
    前世のような延命装置はこの世界にはない。もうこれ以上時間を掛けるのは、生命維持の観点から難しい。ポーションも恢復薬も万能ではないのだ。

    この先、マゼの中から消えても支障がないのはただ一人だ。
    俺だけが、この先の人生に欠けてもーー。
    ゆっくりと閉じた瞼が視界を歪ませる未練を一滴の涙に変えてぽたりと落ちる。
    「マゼル、じゃあ、な」
    涙を追うように寄せた唇に感じるぬくもりを最後に、マゼルはヴェルナーを失った。



    という電波を受信。
    そこから、


    どうして自分を犠牲にするのか、というフェリの問いに、俺はすぐに答えられなかった。
    友達だから、大切だから、重責を負う彼の助けになりたかったからーー自分が生き延びたかったから。
    考え付く理由はどれも心の表面を滑って足元で軽い音を立てる。
    そんな簡単な理由じゃない。いや、とても、単純な理由なのかもしれない。
    「俺は…マゼルが最後に幸せになってくれればそれでいいんだ」
    聖女への愛情と違って、再びアイツと友情をはぐくめるかは分からないし、多分、学園の頃と違って接点が極端になくなった今では難しいだろう。
    喪ったものはもう戻らない。
    けれど、自分は失っていないのだ。彼への想いも、彼からの想いも。
    あの日、彼の中から喪われた感情は、明確にどんなものだったかは分からないけれど、喪われたからこそ証明されたのだ、自分がマゼルにとって大切な人だったことが。
    「ーーあいつから俺が喪われてもあいつが生きて幸せになってくれるならそれでいい。それがいいって思えるくらいには、俺はあいつが大切なんだよ」
    だけど、と俺とマゼルが親友だったころを知っているフェリが、あの頃からは考えられないほど距離の空いた俺たちをどうにかしたいのか、言い募ろうとするのを遮って肩を叩く。
    もう二度と笑顔を向けられなくても、信頼を寄せてもらえなくても、それらが全て別の人へと向けられていたとしても。

    「マゼルが生きて、笑ってるなら、他はどうでもいいんだ」

    俺にとって重要なのは、ただそれだけだと告げて。
    そしてそれを癒えない傷に刷り込んで、フェリに背を向けてその場を後にした。


    というのを、偶然聞いたマゼルが、そんな風に思ってもらえるほど、彼と仲が良かったのかと少し驚く。
    解呪で特定の人への感情が喪われたことは伝えられておらず、ただ解呪した副作用で感情が鈍くなっている程度の説明しか受けていなかったマゼルが、フェルに本当のところを尋ねて、フェリたちパーティーメンバーは、今後の連携を考えてヴェルナーからダメ出しされてたこと、聖女は事の最初に王城に引き戻されていたこと(目が覚めた時に聖女が居たので、ずっと看病してくれていたのかと勝手に誤解して好感度を上げていた)、家族は奪えないとこれまたヴェルナーが頑として阻んだこと(政治的には一番被害がない。魔王討伐済むまで会う機会は少ないし、討伐後に家族関係がぎくしゃくしても国としては問題ないとの判断があって国が推していた)。
    それらを教わって、結果どうするか。
    今は何の感情もわかないし、友人の家族だからマゼルの家族を預かっていると言うけれど、彼は貴族で、もしかしたら人質ではないかと危惧していたから、自然と態度が硬化して、警戒していたことを恥じた。
    彼との接点は何だったかな、と感情と共に興味も喪っていたマゼルがヴェルナーに興味を抱き、大切な記憶からただの映像記録になっていた思い出を振り返って、振り返った先で涙がこぼれた。

    彼は、ツェアフェルト君は、ヴェルナーは、損得勘定抜きにして、ずっと、学園に居た頃からずっと、助けてくれていたんだ。

    安直ですが、記憶から、感情は取り戻せたわけではないんだけど、自分にとってどれほどかけがえのない存在だったかを知り、互いに思いあい、築き上げた関係(友)を代償にしてでも自分の生を望まれたことに、幸福を感じて、ああ、大切にしたいなってマゼルはヴェルナーに会いに行く。
    で、あれこれ端折って、もう一度始めさせて、あの頃の気持ちはもう思い出せないけど、でも記憶が教えてくれたよ、ヴェルナーがとても大切な人だったって。
    「過去形かよ」
    「過去形だよ。でも、これから現在進行形にする」
    「これから、か。」
    もう一度最初から。それは嬉しいことだけど、どこか寂しいなと少し感傷に浸った隙にマゼルに抱きこまれる。
    「好きだよ、ヴェルナー」
    「はい?」
    「今僕が言えるのはこれだけなんだ。君との過去と、今の君との関係で、僕が持てたのは、まだこれだけなんだ。」
    「……そうか、ふ、俺はダイスキだよ。元親友」
    「すぐに現親友になるからね」
    「おーぅ、期待してる。早くここ(親友ポジ)まで来てくれ」
    「すぐだよすぐ、そこ(**人ポジ)に行くよ」

    一度失った想いは戻らない。
    もう一度始めた関係には、過去と現在が絡んで最初の純粋さが欠けていて、腕の中に修めた肢体が、同じ男なのにどこか感触が甘く放しがたい気がしているマゼルと、こんな風に抱きしめられたことはなかったけど、ずっと空いていた心の隙間が暖かく埋まっていくような気がしてそのまま身を任せるヴェルナー。
    ここから少しづつ、以前とは違う関係に進んでいく二人。


    という電波を吐き出したかった。
    いやだなぁもう、長いわ。


    続くスレッドで呟てた続き。


    早く親友()になりたいマゼルの距離感がおかしい話が描きたい_(:3 」∠)_ 以前は自分に押し負けて関係を持った(言い方)から、今回も頑張る!でも、1日でも早く仲良くなりたいからもっと押せ押せで行かないとダメだよね!!それにヴェルナーは押し倒された後(言い方)だからすぐ落とせるよね!(言い方)

    二人の距離がまた近くなってきたなー、よかったーと喜んだのも束の間、マゼルの距離の詰め方に混乱す勇PT。 ソファの背もたれに手を回して子爵を囲い込むように隣に座らないで?と言うかなんで隣に座った??寝不足過労気味なの心配するのはわかるけど、どうしてそこで頬撫でる?目元の隈触る?

    子爵もなんで嬉しそうにしてんの?え?寂しかった?いやまあ、わかるけど、うん、そうかー寂しかったかー。で、マゼルを嗜められる唯一の人が許容してしまったからもう誰にも止められない。

    空いた距離を一足飛びに飛んでこようとする甘えたなマゼル可愛いなあってヴェルナーと、ヴェルナーって本当に僕に甘いんだなあ、大切にされてたんだなー僕、なんか負けたくないな(自分に対抗心)、もっともっと踏み込みたい、もっと欲しい、ヴェルナーの全部欲しいってもんどんヴェルナー沼にハマってくマゼル。


    いつか描きたいねってネタ話。
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