「よりによってお前みたいな平凡な女が婚約者とはな……姉の方ならいざ知らず」
婚約者候補の顔合わせで連れられたお茶会で、公爵令息が大げさにため息をつく。
あら、このお方。お姉様の方が良かったのね。お父様が気を遣って、いろいろと奔放なお姉様ではなくわたくしのほうが……というお話だったのですけれど。そういうことでしたら、とわたくしは思わず手を打ってしまった。

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