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    スク"リくんに恋するキタiカミ育ちのモブ♂の視点からお送りする、オチがスグツバの怪文書です。
    読みにくいです

    怪文書キタカミ生まれ、キタカミ育ちの俺。この地域はジジババかヤンキーの兄ちゃん姉ちゃんしかいなくて遊び相手なんていなかった。でも近所に住むスク"リくんは違う。人見知りだけどすごく優しくて、たまに一緒にホ°ケモンバトルして遊んでくれた。自分は弱かったから勝負はすぐに終わっちゃったけどスク"リくんはどもりながらも 楽しかった、またやろうなって言ってくれた。下品なヤンキーとは違ってスク"リくんは品があって、穏やかで、笑顔が可愛い。スク"リくんともっと話したいしバトルもしたい。
    なのにスク"リくん、外国のでっかい学校に行っちゃうからしばらく会えないって。自分はバトル弱いし、家にお金も無いからスク"リくんと同じ学校には行けない。もう一緒にいられない。

    数ヶ月後、スク"リくんが帰ってきた!いや、少し前も帰ってきてたんだけどその時は交換留学?で外国から来た知らない人と楽しそうにしてたから声かけられなかった。でも今回は違う!スク"リくんと、お姉さんだけだ。今度こそスク"リくんに久しぶりだねって、またバトルしてくれる?って言うんだ。

    そう思ってたのに、あそこにいるの誰?あれがあのスク"リくん?ずいぶん雰囲気変わったな。いや、でもこのチャンスを逃すわけにはいかない!
    おーい!スク"リくん!元気にしてた?俺、またスク"リくんとバトルしたくてさあ、実はこっそり特訓してたんだ!だからまたバトルしてくれる?
    ...え?あ そうなんだ、、休学、、そっか、、バトルも、、今は嫌だよね、、あっううん 俺の方こそ無神経に、、、ごめん。

    そんなやり取りをしたあと、自分はスク"リくんに近づくのをやめた。もうあの頃のスク"リくんとは違うんだ。都会の学校でたくさんの経験をして、挫折して、成長して、、自分とは何もかも違う。自分にはスク"リくんしかいなかった。スク"リくんと遊んでる時間がどれだけ尊かったか。どれだけ愛おしかったか。きっと彼にはわからないだろう。それでもあの尊い時間を自分の心の中だけでいいから閉じ込めさせてほしい。たとえ君にとってはアルバムの端っこにすら残らないちっぽけな記憶だったとしても、、

    そんな思いすらもボロボロに打ち砕かれたのは数年後のことだった。すっかり背の高くなったスク"リくんの隣にいるヒョロっちい男のせいだ。誰だお前。え、ほんとに誰?!まるで自分が幼少期の頃から毛嫌いしていたヤンキーどものような風貌で、スク"リくんの濡れた金糸雀色の目いっぱいに映されているお前は誰だ。

    周囲の人によると、アイツはどうやらスク"リくんの恋人らしい。恋人。まさかあのスク"リくんが、あんなガラの悪そうな男と恋仲になって帰ってくるなんて。何よりスク"リくんが男を恋人として選んだのが悔しくてたまらなかった。じゃあ自分がスク"リくんとそうなる可能性も0ではなかったじゃないか。ん?そうなりたかったのか?自分はスク"リくんの恋人になりたかったのか?感情がぐちゃぐちゃでおかしくなりそうだった。今きっと自分は酷い顔をしている。早くその場から立ち去りたいのに、スク"リくんとその隣の見知らぬ男から目が離せない。ああ頼むよスク"リくん、俺が聞いたことない声でソイツの名前を呼ばないでくれ。俺が見たこともないような熱っぽい眼差しでソイツを見ないでくれ。
    あ、まずい、こっちに来る 逃げなきゃいけないのに足が動かない

    あっ、、あー、どうも、、ハハ
    スク"リくんと、えっと、彼氏?さん?ども、初めましてー、、、

    少し話をした。どうやらこの男はスク"リくんの先輩で、イッシュ地方のジムリーダーの孫らしい。都会育ちのボンボンじゃねーか。クソ
    線が細くて切れ長の大きな目に真っ直ぐ通った鼻筋。気怠げな仕草が妙に色っぽくて腹が立つ
    いや、そんなことより!お前か?お前がスク"リくんを休学まで追い込んであんなふうに変えちまったのか??だとしたら許さねえ。文句言ってやる

    そう思った瞬間、目の前の恋敵が自分に向かって礼を言った。....はあ?お前に恩を売った覚えはないんだが??
    その男曰く、休学中のスク"リくんに声をかけてくれてありがとう だと。おい、彼氏面すんなよ。いや彼氏()なんだけど クソ
    なんか語り出したぞ。ほう。お前もスク"リくんが荒れてたところを救おうとしたと。でもお前ではどうしようもできなかったと。ヘヘンざまみろ。んで独りで抱え込んだままキタカミに帰ってきたスク"リくんに声をかけたのが自分だったと、、、オォイ待てスク"リくんよ、他人の口から過去の自分の話されるのは恥ずかしいかもしらんがその男の口にいやらしく指突っ込むのやめろ。もっと別の口の塞ぎ方あるだろ。それ余計恥ずかしいって。

    でも、、ふーん、なんだ、スク"リくんあの時のこと覚えててくれたんだ 迷惑じゃなかったんだ。良かった、、
    話を聞くかぎり、コイツも悪いやつでは無さそうだ。まあスク"リくんが選んだ相手だから当然か。悔しいけど
    仕方ない。認めてやろう お前とスク"リくんの関係を



    失恋こそしたが、不思議と晴れやかな気持ちだ。自分はスク"リくんにとってちっぽけな存在では無かったことをあの男は教えてくれた。スク"リくんも今は幸せそうだ。それもきっとアイツのおかげだろう。だから精一杯の祝福の意を込めて2人を見送ろう。スク"リくん、イッシュでどうか幸せに暮らしてくれ。カキツバタとかいうそこのアンタも、スク"リくんをよろしく頼む。じゃあな。

    一時間に一本しか来ない伽藍堂のバスに乗り込む2人が見えなくなるまで手を振った。
    、、、、、、、ん?なんかアイツらチューしてね??おい見えてんぞ!!え?!嘘、スク"リくんからしてるじゃん、、いや、、めっちゃするじゃん、、、、スク"リくん、、、、

    クソ!!やっぱりあのカキツバタとかいう男 絶対許さねえからなーー!!!!!!!!!
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