「くっそ〜〜ジャリテンのやろ〜〜!あいつだけ向こうの控室に移動だなんてずるいぞ!」
「元はと言えば貴様がジャリテンを挑発してしょうもない争いをけしかけているからだろう!今度こそ衣装が駄目になったらどうしてくれる!」
「おれだって早くランちゃんやしのぶのドレス姿をこの目で拝みたいというのに…!許せん!後で絶対に仕返ししてやる!」
「話を聞かんか!!」
スタジオに隣接された控室。撮影用の衣装に身を包み、メイクやヘアセットなどあらかたの準備を終えたあたると面堂は、決して広いとはいえないその空間で飽きもせず口論を続けていた。
「そもそもなぜおれが面堂なんかと同じ控室におらねばならんのだ!お前の財力があればスタジオの一つや二つ用意出来るだろ〜が」
3114