「お兄ちゃん大丈夫?」
「大丈夫、ちょっと隈出てるだけだから」
「それは大丈夫じゃないよ」
広間で舎弟達と朝御飯を食べながら会話する。
「組長が寝不足なんて珍しいですね」
「事務処理が間に合わなくて、月山さんと二人でやっていたんだけど領収書の出し忘れがあってそれでまた計算のやり直しで・・・」
「あー、それじゃ仕方ないっすね」
「ちゃんと敬語使え」
「いだっ!!」
舎弟の一人の玉置さんが小鳥遊さんにげんこつを食らっている。日常風景だ。
「大変ですね組長も」
「まあね」
「お兄ちゃんって本当他人のために時間使うよね?少しは自分の為に使ったら?もう大人なんだし自分のやりたいように生きたほうがいいと思うけどなぁ~」
「そうは言ってもね・・・」
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