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    おじさん

    @eight1402

    推しが酷い目にあっているのがすきです ワンクッション挟みたいやつをポイポイします

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    おじさん

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    かわい過ぎて食べちゃいたいタル鍾 もう一度言いますがタル鍾です こういうのが好きですというだけ 悲しいことに二人ともストーリーでしか浴びてないので鍾離の性格もまだまだ理解はしてませんし公子の過去も家族構成も知りません この話の前後とかないのでただただ雰囲気をよく噛んで味わってください

    #タル鍾
    gongzhong

    かわいそうはかわいい雨。水元素が体を包む。俺を押し倒して背に世界の涙を受けているのは、ファデュイの執行官「公子」。髪を伝い、顔を濡らす雨が、彼の涙のように目元を流れた。

    「俺を……知った顔で、親みてえな顔で、笑うんじゃねえよ……。神様だから何でも知ってますってか?巫山戯ろクソッタレ!!」

    胸元を乱暴に掴まれる。他者への信頼を捨てた薄暗いブルーの瞳に、怒りの炎が光を灯していた。赤く燃える瞳の中に、俺が、俺だけが映っている。

    「っは……たった数回抱かれた程度で俺のオンナ面ってワケ?神様のクセに馬鹿な女みたいな態度取っちゃってさ、恥ずかしくないの?いや、もう神様、やめたんだもんね?ただの人に成り下がって、俺とおんなじ目線になりましたって?アハッ!アハハッ!良い加減にしろよ!!余計なお世話なんだよ!!俺を理解出来るはずない!!お前みたいな能天気な野郎に、俺が!!理解る訳ないんだよ!!嫌いだ、嫌いだ嫌いだ嫌いだ!!殺してやる!!お前なんか、お前……なんかァ!!」

    息を吸うのも忘れて捲し立てる公子は、本物の涙を混じらせて俺に全てをぶつけていた。否、これでも全てではないと思う。きっと落ち着いた頃に、“何でもない、あの時はカッとして、本心じゃない、悪かった”などと並べ立てることだろう。ただ、これまでにここまで取り乱すことは、彼の人柄を考えても、彼の人生の中で滅多にあるようなことじゃない筈だ。そう思うと、俺という存在が彼にとってどれほどの存在かを浮き立たせて、つい微笑みたくなる。
    俺は、人間が好きだ。璃月に生きる人々だけでない、この世界に生きる全ての人間を好ましく思っている。ちっぽけな一生を必死に使って、これだけの文明を築き上げた人という生命を、愛していると言っても過言ではない。
    だからこそ、こんな風に誰か一人だけを求めるなどということは、俺の生きてきた中で初めてなのだ。この男に惹かれて止まない。なぜだか分からない。何かきっかけがあったのだろう。だが始まりなど最早どうでもいい。今、人となった俺は、ただ“鍾離”という男として、この“タルタリヤ”を欲している。

    「俺を救えよ……神様だったんだろ……?俺が好きなんだろ……?たかが人の一人救うくらい容易いだろう……?頼むよ先生……俺を殺してくれ……」

    誰かが言った。「可哀想は可愛い」のだと。聞いた時は理解出来なかった。だが今なら分かる。救いを求めて俺に縋りつくこの男を、俺は。

    「そんなことを言うんじゃない。俺が居る。お前の為だけに、今の俺があるんだ……」
    「うあ……あ……っせんせ……」

    服が意味を成さないほどに濡れそぼったお互いの体を抱き合う。冷えた服越しにゆっくりと伝わり始める肌の温かさに、えも言われぬ快感を覚えた。
    ライオンが可愛さゆえに食べたがる様に、親が自分の子を可愛がる様に、この人間を俺のものにしてしまいたいのだ。

    「愛している……例えどんなことがあろうとも、俺がずっと、お前の傍に……」
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