🌸ちゃんと付き合ってから、何処へ行くのだって一緒だった👹
辺り一面に璃月百合が咲き誇る中、🌸ちゃんはくるりと振り返って👹を見ると、いつもありがとう、なんて普段はあまり言わないであろう事を呟く。
それと同時に強い風が吹いて、璃月百合が大きく揺れ、たくさんの花弁がふわり、と舞った。
それと同時に、🌸ちゃんがこの場から消えてしまう、と直感的に思った👹は、強い力で🌸ちゃんの腕を掴むと、酷く焦った顔で行くな、と口を開いた。
…幸いにも強い風が止んでも、🌸ちゃんはそこに存在していたので、少し過呼吸気味になりながらも、胸を撫で下ろす。
🌸ちゃんとしては、感謝を伝えたのは思っていることを口にしただけだったので、何故ここまで👹が焦っているか分からなかった。
それから暫く🌸ちゃんの腕を掴んでいた👹は、顔をくしゃり、と泣きそうな顔に歪めると、ぽす、と🌸ちゃんの肩に顔を預ける。
「…何処にも行くな、我を…、1人にしないでくれ…」
「お前は、…🌸は、我の生き甲斐だ…生きる全てなんだ…、」
「だから…ずっと我の傍に、…居てくれ…、」
そんな小さくて重い呪いを🌸ちゃんに吐くと、ぎゅう、と🌸ちゃんを弱々しく抱きしめた。