〈名前〉
イージエット・ミッツァー
(勘当前はイージエット・テラース
戸籍上はイージエット・デュランデル)
通称:エット
〈基本設定〉
赤銅色のくせっ毛短髪、深緑の丸い目、生成の白い肌をしたフォレスター。
痩身痩躯、エレゼンにしては小柄で童顔、見た目年齢が20歳前後のアラサー(29歳)。
その見た目のせいでよくトラブルを起こす。
冷静沈着で仕事に忠実。「やれ」と言われたことは一切戸惑いなく実行する。また口調は柔らかだが辛辣なことも平気で言ったりと容赦のない部分も持ち合わせる。
基本常に無表情。他人にも自分にも無関心(どうでもいい)。それでもジグラット相手の時は薄いながらもそれなりに感情を顕にする。
仕事には真面目だがその分私生活は壊滅的。調理をはじめ作ることに関しては不得手で片付けが苦手。反面壊すことに関しては熟知していて得に生き物の解体が得意。
顔に似合わず面倒臭がり屋で大雑把。何事も効率重視の効率厨。
そのため涼しい顔でとんでもないことをしでかしてはジグラットを慌てさせる。
動作は美麗で優雅。しかし端々で子供っぽい仕草も見受けられる。
〈外見の設定〉
曽祖父がミッドランダー(他はエレゼン)で先祖返りが半端に出てる影響か、ヒューランの血は薄いのに見た目がハーフエレゼン。耳があまり尖っておらず、大きさも短め。
左目だけ視力が悪く(右1.5、左0.3くらい)、本を読む時や遠距離武器を扱う時は片眼鏡を愛用している。
左手に掌から甲まで貫通した殺傷跡あり。普段は手袋やバンテージで隠している。(理由は本編の通り)
〈戦闘に関して〉
興味半分で色々な武器や武術に手を出しているため物理武器(片手剣・斧・大剣・槍・格闘・双剣・刀・弓・銃・投擲)が一通り使える。遠距離よりは近接の方が得意。
魔法の理論や仕組みは理解しているが、物理の方が好きな事と自然界のエーテルを感じる力が弱い(魔法の才能がない)為、学問や戦術の1つとして習得している。
なお現在は双剣をメイン武器としている。
力で押すよりは相手の力を利用したり弱点を付いて戦うテクニック派。実のところ素の力はジグラットと差程変わらないのだが、ジグラットには気付かれていない。
剣術や槍術はイシュガルド式がベースな為、なぎ払いや切りよりも突きを重視した戦い方をする。
普段は斥候として働いている為、気配を感じる事や消す事に長けている。
〈生き方〉
育ちのせいもあるが己を省みない所があり、いつ死んでもいいと思っているフシがある。また自身の事を「ヒト」ではなく「モノ」だと認識していて、全てに対してどこか達観し投げやりな態度をとる。
しかしながら、そんな自分に優しいジグラットには心底絆されていて、自らの全てを差し出してもいいとすら思っている。
また彼の温かさを独り占めしたいと密かに思っているが、同時に嫌われたくないが故に素直になれず、意地をはってしまうところも。
自分の事はどういう扱いをされてもまったく構わないが、ジグラットに不利な事ややっかみは全力で潰しにかかる。
〈生い立ち〉
0歳:
生まれはイシュガルド、生家はデュランダル家の分家。
ただし先祖返りな見た目と肌の白さを嫌った両親から劣等児として育児放棄され乳母に育てられる。
1歳:
弟が生まれる。
嫡子問題対策のため、生家より家に仕える筆頭騎士の家へ養子に出される。
しかし養家には、貴族位と養育費が目当てで引き取られたという裏があり、貴族としての教育は厳しく受けさせられたものの愛情はなく、養子先での扱いは下男と同等だった。
なお養家には既に子供が数名おり、その中の末席として登録されている。
3歳:
剣を握る(握らされる)。
剣を覚えてからは武術に没頭、頭角を表す。その後、剣の他に槍と弓もマスターする。
7歳:
生家の命令で社交会にデビュー。しかし身支度のための金銭を両家に出し渋られ、暗いデビュタントに。その後騎士団へ入団するまでは、ちょくちょく引き立て役として養父母に連れ歩かされる。
12歳:
最年少でデュランデルの私設騎士団へ入団。
本人は知らなかったが実の所、金銭的に困窮してきた義両親がお家の名立ての為に、団の偉い階級の騎士へと身柄を売却して裏口入団させていた。(その事実は初陣後に聞かされる。)
そんなわけで騎士団でも順風満帆とは行かず、上や家へ手柄を献上する為の一兵士兼、性欲処理の慰み者として扱われた。なお性欲処理は隊だけでなく貴族の相手もさせられた(所有者である上役騎士に斡旋させられた)。
その過程で段々と感情が死んでいき、人に関心がなくなっていく。
他人の料理が食べられなくなったり薬(ポーション類含む)が怖くなったのもこの頃の経験から。(でも食べないと死ぬので無理やり食べていたし、死にたくないのでどうしようもない時はやむを得ず飲んでいた。)
16歳:
邪龍ニーズヘッグの眷属龍がクルザスへ降り立ち、三日三晩の死闘の末になんとか葬る。
その時に一瞬だけ眷属龍の過去を見(瀕死ゆえの白昼夢だと思っている)、正気に戻った龍と言葉を交わし、請われてトドメを刺した。
その功績は案の定横取りされたが、生き残った面々からの訴えにより正式に二つ名を貰う。しかし、本人はこの二つ名を嫌悪している。
18歳:
自分に飽きてきた上役により、(厄介払いのため)過失の責任を負わされて騎士団を追放、騎士位を剥奪される。二つ名も返上、現在はごく一部の人間しか知らない幻の二つ名となっている。
また濡れ衣とはいえ前科がついた為、生家・養子先からも勘当され、故国を追われる。
モードゥナを目指す途中で行き倒れた所を冒険者だったマスターに助けられ、そのままレヴナンツトールで療養。その間、レヴナンツトールに在中している色々な冒険者から様々な武芸(斧、大剣、徒手空拳、銃、投擲など)を習う。
なお魔術については素質がないのを術士達に見抜かれ(見た目が子供だった為本人にはその事は伝えられなかった)、術の知識や特性のみを教授された。
20歳:
レヴナンツトールを後にし、マスターの付き人としてあちこち二人で旅をする。
22歳:
遅い成長期が訪れ、爆発的に身長が伸びる。見た目と年齢がようやくほぼ一致。(その後見た目変わらず歳だけ重なり、現在の状態に。)
やや幼さが残るものの、見た目が大人と遜色なくなった事をきっかけにマスターが冒険者を引退することを決意、ラベンダーベッドへ店を構える。
その時に彼女との間で一悶着あり、距離を置くため一人でフラフラあちこちへ旅をしだした。
25歳:
一人旅をしている最中、気まぐれで助けた忍者に請われ、興味本意で双剣と忍術に手を出す。習得時、つい甘言に釣られて罠にはまってしまい、その後長い間某組織の一員としてこき使われる羽目となる。
その見た目と過去の経験から、房事も含む情報収集や裏工作を担当していた。その為そっち方面はそれなりに上手いし、知識も豊富。男相手(ネコ)も女相手(タチ)も出来るが何故か圧倒的に男相手が多かった。
28歳:
組織の中で漫然と生きていた所、ジグラットの暗殺を依頼される。結局暗殺は失敗したが、ジグラットの機転で暗殺の任は解かれる。
ジグラットの事を忘れない為左手へ傷を残し、療養とリハビリで暫く前線から離脱。その最中にクーデターが勃発し、組織から遁走、マスターの元へ帰る。
29歳:
ジグラットと再会。紆余曲折を経て恋人に。