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    ONENIGHTFEELING

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    ONENIGHTFEELING

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    青雨ドリンク飲ませるとかいうやばいマシュマロのネタ難しすぎて途中ですすみません

    エリートコンビクトとして本業を許可されているので、依頼が入ると事務所に出向く事があった。今日も仕事で昼に局長に許可証を貰い事務所に行った。すると宅配ボックスに箱が1つ置かれているのを見つけた。送り主は両親からで、心臓をどきどきさせながら急いで箱を開けたせいで開け口のテープはぐちゃぐちゃで、片手間にその跡を直し、中の贈り物を取り出す。中に入っていたのは一本のペットボトルだった。
    「そんなもの捨てていい。その中身は……殆ど青い雨で出来てる。」
    いつのまに横にいた局長は、私の手からペットボトルをふんだくり床に叩きつけた。でもこれは両親が飲めということで自分に送ってきたからそれは出来ないと言って、ペットボトルを拾うためしゃがんだ。しかし局長がペットボトルを踏みつけ邪魔をする。まずい、だんだんイライラしてきた。いくらあなたの言うことでも聞けませんと、這いつくばってペットボトルを掴む。
    『彼を殺せばいい。そんなこと、いい大人になってまだ殴られないとわからないのか?』
    遠くの方から父親がそういうのが聞こえた。彼の前で父に怒られたのが嫌で一瞬顔が熱くなるが、それよりも体に染み付いた暴力の痛みを思い出しすぐに血の気が引いていく。お願いしますと頼むよりも、退けという命令をすればいい。けれどそれも出来ないとわかっている焦燥感が、彼の脳をぶち壊していく。人を動かせない私の選択肢は、人に動かされる事だけだ。迷っている暇はない。丁度机の上に置いてあったナイフを取り、局長の胸部を滅多刺しにした。

    震える手でペットボトルの蓋を回し、ボトルを口元で傾ける。頭が混乱して飲み口の距離感が掴めず殆ど服にこぼしてしまったが、水がちゃんと喉を通っていくのを感じて安心した。これで父親に殴られなくて済むと。それなのに涙が止まらない。言うことを聞いたから、どうか局長さんを生き返らせてください。焼けた喉からそんな言葉はでない。声が出ないまま泣き崩れ、局長に寄り添った。考えの浅い子供が、後々とんでもない事をしてしまったのに気付いたかのように。

    この一連の出来事が夢だとわかったのは、MBCC医務室で目を覚ました時。傍で医師たちと話をしている局長と目が合った。
    「声は出せるか、fox?」
    夢だとしても局長を刺し殺した時の感覚が残っているような気がして、指をぴくぴくと動かす。
    「fox。」
    あ"い"。返事をしようとして汚い声が出た。
    「青い雨の後遺症でしょうか、声帯は回復している筈ですが……精神状態に問題があるようです。」
    「ああ、その事については私に任せてくれないか。彼とは個人的に話をしないといけないからな。」
    「そうですか、では我々は暫く別室にいますので、何かあればすぐ呼んでください。」
    医師達はさっさと部屋から出ていってしまい、気まずい雰囲気のふたりが取り残された。






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