15ロド箱入りドラルクはひとりで家の外に出たことがないので学校へももちろん送り迎え付だ。
ロナルドとなんだかんだ仲良くなったドラルクは初めて放課後にゲームセンターへ寄り道した。
ふたりきりだった。
特有の騒がしさに驚いて死にかけたが、ロナルドを散々ゲームでおちょくり、リアルで砂にされて笑ったり怒ったりせわしなく瞬く間に時間が溶けた。
ゲームセンターからふたりの家はバラバラの方向だったので、そこで解散することになった。じゃあ、と声をかけてもその場から動きそうにないドラルク。少し進んで気になったロナルドが引き返した。
「なにしてんの」
「迎えに来てもらうんですよ。私、かわいいからひとりで帰っちゃダメなんです」
もう15歳だぞ? 言ってる言葉はわかるけれど理解できないと思いつつもロナルドは細い腕を掴んだ。
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