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    スファレㄟ⁰ㄋㄟ⁰ㄋ

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    🎮️🧪 🧪猫化

    ねこ化したらどうなるのか?白衣の袖を捲りながら、スファレは黙々と試験管を振っていた。
    今日もまた、己の研究の成果を確かめるための実験。だが――

    「……っ!?」

    視界が急に低くなり、身体がぐにゃりと変化していく感覚に襲われた。
    気づけば机の上に乗るほどの小さな体躯。目の前に映るのは毛並みのある前足。
    猫耳が生えた、などという中途半端な変化ではない。完全に、一匹の猫へと姿を変えてしまっていた。

    (……ふむ、この状態では解毒薬は作れませんし……効果が切れるまで待つしかありませんね)

    ひとまず冷静に状況を分析する。焦っても無駄だ。だが、よりによってそのとき。
    最悪な人物が研究室の扉を開けてしまった。

    「え? 猫? なんでここに……」

    ライトだ。スファレにとって最も見られたくない相手。
    逃げる間もなく、ひょいと抱き上げられてしまった。

    「……にゃー」

    必死に猫を演じ、どうにか誤魔化そうと鳴いてみるが――下ろしてはくれない。

    「もふもふ……かわいい」

    無邪気に頬ずりされるたびに、羞恥で耳まで熱くなる。
    猫だから可愛いのであって、自分自身が可愛いわけではない。それはわかっている。
    だが、それでも胸の奥に小さな火照りが広がってしまう。

    「にゃあ!」

    抗議のつもりで鳴く。だがライトには届かず、余計に腕の中で強く抱きしめられる。

    「んー、かわいー……なんかスファレに似てんな、おまえ」

    その言葉に思わず体がビクッと跳ねる。
    まさか気づかれたのでは……と緊張するが、ライトはただ笑って続ける。

    「お? 急に大人しくなった。名前、気に入ったか? スファレ〜」

    撫でられる頭。すり寄せられる頬。
    抵抗の声はまた「にゃー」としか出せず、もはやライトの好きにされるしかなかった。

    ──それから。

    肉球をつつかれたり、丸めた背中を撫でまわされたり。
    抱え上げられては「もふもふだ〜」と笑われ、散々遊ばれ続けること数時間。

    体の奥から再び熱が走り、世界がぐらりと揺れる。
    気がつけば――スファレは人間の姿へ戻っていた。

    「……っ」

    次に気づいた瞬間には、ライトの膝の上。
    しかも、着ていたはずの白衣も服もすべて消え失せ、裸のまま抱きかかえられていた。

    「……え?」

    目を見開き、困惑した声をあげるライト。
    膝の上で身を縮め、羞恥に耐え切れずに涙ぐむスファレ。

    「っ……っ! な、なぜ……服が……!?」
    「いや、それおれが聞きたいって……!」

    互いに混乱したまま視線を交わす。
    スファレは動けず、ライトもどうすればいいかわからない。

    「……っ、見ないでください……!」
    涙をこらえきれず、震える声が零れる。

    その瞬間、ライトは黙り込み――そして小さく笑った。

    「……やっぱり、おまえ可愛いな」

    「~~っ!!!」

    羞恥の極みに涙が零れ落ち、スファレはますますライトの胸へ顔を押しつけるしかなかった。
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